第四百八十四話 呉越同舟に非ずその六
[8]前話 [2]次話
「色々あっても」
「そうじゃろ、だからな」
「目玉の親父さん達も一緒にいるのね」
「そうなのじゃよ」
目玉の親父はリリィに目を笑わせて応えた。
「いいところもあるからぬ」
「不思議と憎めない人ですね」
カトリーナも言うことだった。
「ねずみ男さんは」
「よせやい、照れるじゃねえか」
ねずみ男はカトリーナに笑って言葉を返した。
「俺を褒めたって何も出ねえぜ」
「よく裏切るというが」
このことはパイマンが話した。
「とことんまで裏切らないか」
「そこまで性根は悪くないのじゃ」
目玉の親父はパイマンにも話した。
「これが」
「そうなのだな」
「いざという時は鬼太郎を真剣に助けてくれるしのう」
「まあお調子者でいい加減だけれどな」
すねこすりが言ってきた。
「それでも確かにいいところもあるな」
「そうじゃな」
「ああ、親父さんの言う通りだぜ」
「あたしもねずみ男さん好きよ」
神威はなよっとした仕草も入れつつ言ってきた。
「人間らしくてね」
「人間ね、思えば不思議なものよね」
信奈は腕を組んでだ、神威の今の言葉に応えた。
「色々な一面があってね」
「その人間を見たくてなのよ」
美空がその信奈に話した。
「スサノオは私達に戦いを仕掛けてきているのよ」
「そうして人間を見てよね」
「退屈を凌いでいるのよ」
「私が今言った様に人間の色々な一面をなのね」
「見ているのよ、ダブルライダーと戦ってからね」
仮面ライダー一号と仮面ライダー二号、彼等とというのだ。
「そうしているのよ」
「それからずっとなのね」
「戦っているのよ」
「そうなのね」
「それでだけれどな」
信玄はダブルライダーと聞いて美空に問うた。
「その人達は今何処にいるんだ?」
「私達の世界で今も戦っているわ」
「そうなんだな」
「世界中を巡ってね」
「日本にはいないんだな」
「最初の頃の十一人のライダーの人達は世界中を巡ってね」
そうしてというのだ。
「戦ってるのよ」
「スサノオとか」
「そうなのよ」
こう話した。
「これがね」
「そうなんだな」
「出来ればその人達にもお会いしたいわ」
謙信は自分の願いも述べた。
「十一人のライダーの人達にも」
「そうだよな」
信玄は今度は謙信の言葉に頷いた。
「出来れば」
「どんな人達か知りたいわ」
「本当にな」
「しかし」
義陽がここで美空に問うた。
「何故ダブルライダーの方々が伝説と言われたか」
「ああ、マシーン大元帥に」
「いないと言われたのか」
「あれ私もわからないのよ」
美空もだった。
「どうもね」
「変な情報鵜呑みにしたとか?」
徳千代はこう考えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ