第四百八十四話 呉越同舟に非ずその三
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「癖の強い奴ばかりでもな」
「ならいいですね」
「ああ、むしろ俺が一番の悪人だな」
直家はこうも言った。
「この中では」
「そう言う悪人はいねえな」
アゼザルが笑って言ってきた。
「あんたはぶってるだけだな」
「そう思うか?」
「内面は悪くねえな」
「そう思うならいいけれどな」
「ははは、それ言ったら俺は堕天使だからな」
アザゼルは自分のことも話した。
「もうな」
「悪人か?」
「悪の道は知ってるぜ」
「そう言うけれどこの人も面倒見がよくて何かとしてくれるから」
リアスが注釈を入れてきた。
「やっぱりね」
「俺と一緒でか」
「そう、実はね」
「いい先生なんだな」
「かなりね」
「ただおかしな人はいて」
リアスはここで又吉を見て話した。
「危ないことを平気で考えて実行に移そうとするわ」
「何事も結果が全てだ」
又吉は悪びれず言い切った。
「手段なぞ選んでいられるか」
「こうした困った人も中にはいるから」
「それは駄目だろ」
直家も又吉の考えには懐疑を示した。
「ちゃんとした方法でないとな」
「そうだ、間違っても関係ない者を巻き込んだりしてはいけない」
ペンギン帝王は自分の考えを述べた。
「結果が全てではない」
「方法も大事だよな」
「それは後でついてくるものだ」
結果はというのだ。
「だからだ」
「方法はな」
「よく考えることだ」
「あんたの言う通りだ、あんたはものの道理がわかってるんだな」
「絶対のことでだ」
帝王は直家に断言した。
「それは」
「本当にそうだな」
「帝王は本当にいい人よ」
リッツもそのことは保証した。
「ペンギンさん達もね」
「ちょっとスケベだけれどな」
「俺達もそうなる様に心掛けているぞ」
「ちゃんとな」
「やっぱり道は踏み外したら駄目だよな」
ペンギンコマンド達も言ってきた。
「守ることは守らないとな」
「そして明るく楽しくだ」
「前向きにな」
「そうしてやっていかないとな」
「それに金だ」
ここで言ったのは叡山だった。
「金は何としても手に入れろ」
「こいつが何か言ったら殴っていいから」
苺久保ももは容赦がなかった。
「それも金属バットで」
「そりゃ死ぬでしょうが」
「大丈夫、生き返らせてもらえる」
ももはスマートレディを連れて来て叡山に返した。
「安心して一度死ね、というか死ね」
「死ねって真顔じゃないですか」
「一回死んでその性根叩き直せ」
無表情な凄みのある顔で告げた、顔には陰がある。
「さあ誰かバットで」
「いや、そこまではしないですから」
義晴はももに断りを入れた。
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