第31話
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
空の娘じゃな…」
隣のバブルスも同意するように頷いた。
こうして地獄の未来を振り払うための闘いは終わりを迎えた。
トランクスと未来悟飯も未来に帰り、未来の人造人間とセルを倒して平和を取り戻した。
こうしてそれぞれの時代で平和の時間が訪れる。
その途中で…。
「えーーーっ!?」
「ほ、本当かーーーっ!?」
悟飯と悟空の叫び声がパオズ山に響き渡る。
「んだ!もう1人家族が増えるだ!悟飯ちゃんはお兄ちゃんになるだぞぉ!?」
途中で2人に手を握られてブンブンと上下に振られた。
あまりの勢いにチチは転びそうになったものの、喜んでもらえて何よりだ。
「それにしても子供かー」
「そうだべ…そう言えばおめえは悟飯ちゃんと悟林ちゃんの時は…」
双子の出産の時は修行で不在だった悟空を睨むチチに悟空は慌てる。
「わ、悪かったって…今度は最後までいっから許してくれよ…」
「当ったり前だべ!!…ん?どうしただ?悟飯ちゃん?」
チチに謝る悟空にチチは目を吊り上げながらもどこか落ち込んでいるような悟飯に気付いた。
「うん…赤ちゃん…お姉ちゃんに会えないんだね…」
悟飯の言葉に悟空とチチもハッとなる。
あの世の住人となってしまった悟林はこのことを知らない。
悟空曰く、よほどのことがない限りあの世と現世が関わることなどあってはならないため、悟空の瞬間移動で界王星を経由してもあの世…天国にいる悟林の所へ行くことは出来ないらしい。
悟林が死んだと聞いた時はショックだったが、悟空からセルゲームの内容を聞いた時は悟林らしいと思った部分もある。
だが、自分と悟空は何となく受け入れることは出来るが、生まれた時からずっと一緒だった悟飯の心情は複雑だろう。
「全く…悟林ちゃんに会えるまで何十年も待たなきゃなんねえなんて…悟空さ以上に家に寄り付かねえ子だべ。でもあの子は生き返らなかったことを後悔するだよ。弟か妹が出来るんだからな!」
チチのその言葉に2人はポカンとなったが、次の瞬間笑ってしまった。
「ははは、確かに悟林の奴少し残念がるかもな」
「赤ちゃんをたくさんたくさん可愛がろうよ。お姉ちゃんにまた会った時のために」
「んだ。悟林ちゃんへの土産話をたくさん作ってくぞ!」
あの世にいる悟林を想いながら悟空達は日常を過ごし、そして待望の次男坊が産まれた。
名前は孫悟天。
父親の悟空そっくりな子供であった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ