第31話
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うん…ありがとう…お姉ちゃん…」
闘いのために造られた人造人間セルを倒した悟飯。
双子の絆の勝利である。
セルを悟飯が倒したことで誰もが歓喜の表情を浮かべた。
「やったな…悟飯……悟林…おめえが悟飯に力を貸してくれたんだな?」
悟飯と同じく空を見上げると悟空は隣のベジータに振り返る。
「ベジータ、おめえも来いよ。一緒にトランクスと…悟林を生き返らせようぜ」
「俺は行かん…貴様らだけで行け」
素っ気なく言うベジータに悟空は微笑む。
「ベジータ…おめえトランクスが殺されて本気で怒っただろ」
「………」
「おめえなら良い親父になれっぞ」
勝手なことを抜かすなと言いたかったが、悟空は既に悟飯の元に向かっていた。
「さあ、みんな神殿に行くぞ」
「おい、ベジータは良いのか?」
「ああ」
ヤムチャがベジータを連れていかなくて良いのかと尋ねるが、悟空は首を横に振るだけだ。
「でもよ…あいつ、トランクスのためにセルと…」
「1人にしてやれ。あいつにも思うところがあるんだろう」
ヤムチャの言葉を止めたのは意外にもベジータを嫌っていたはずの天津飯であった。
「何だよ、お前あいつのこと嫌ってた癖に」
「…俺もあいつがただの嫌な奴じゃないと分かっただけさ」
天津飯が苦笑しながら言うと、18号を抱えたクリリンが16号に尋ねる。
「本当に一緒に来ないのか?」
「ああ、俺はしばらく世界を見て回ろうと思う。救われたこの世界の自然と動物達を見てみたい」
「16号さん…」
「孫悟飯…孫悟林のことは残念だったが、礼を言わせてくれ。ありがとう…自然や動物達を守ってくれて…」
16号の大きい手が悟飯の頭を撫でると、その優しい手つきに思わず泣きそうになった。
「孫悟空、俺はお前を殺すために造られた…だが、今ここで闘うのは無粋だろう。孫悟林が生き返ることを願っている」
「サンキュー」
16号はこの場を飛び立ち、悟空達も瞬間移動でデンデの元に向かうと、気絶から復帰したサタンが自分がセルを倒したと法螺を吹いたのであった。
天界に着いた悟空達は途中でクリリンと18号のことで騒ぎが起きたものの、ドラゴンボールを使ってトランクスを含めたセルに殺された人々を生き返らせることが出来た。
しかしナメック星での闘いで一度死んだ悟林は生き返ることは出来なかった。
「…やっぱり悟林の気は感じられねえ…」
「やはり駄目か…」
「神龍…姉さんを生き返らせることは出来ないんですか…?どうしても生き返らせて欲しいんです…」
「孫悟林は既に死んで生き返ったことがある。それは不可能だ。他の願いを言え」
一度死んで生き返っ
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