第31話
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セルは悟飯に突撃し、拳と蹴りを繰り出していき、悟飯もまたそれを捌いていく。
フェイントも混ぜた攻撃にも悟飯は冷静に対処していく。
「(このガキ…!)」
信じられないことに悟飯はセルの動きを完全に見切っていた。
悟飯は悟空と悟林の闘いを見ていたのだ。
どれだけセルが強くなろうと戦い方は変わらないため、それが悟飯を優勢にしていく。
「はあっ!」
裏拳をセルの顔面に叩き込む。
「がっ!?」
想像以上の威力にセルが仰け反った。
そしてがら空きになった腹に鉄拳を叩き込む。
更に腹を押さえて前のめりになるセルの顎に拳を叩き込んで吹き飛ばす。
途中でセルは体勢を立て直したものの、想像以上のダメージに悟飯を睨む。
「貴様…!」
「その程度か…?」
「何!?」
「お姉ちゃんやトランクスさん、たくさんの人達を殺して手に入れた力がその程度なのかって聞いてるんだっ!!」
怒りに呼応するように悟飯の気は大きく上昇していく。
地球人の穏やかな性質を強く持った悟飯だからこそ、感情によって戦闘力を変動させるサイヤ人の細胞は怒りによって大きく戦闘力を増大させる。
潜在能力と怒りの相乗効果によって悟飯の気の上昇は止まることを知らず、セルの気を上回り始めていた。
「お、己…」
パワーアップし、万能感に包まれていたセルを叩き落とす悟飯の圧倒的な潜在能力にセルの表情は険しくなる。
「お前だけは…絶対に許さない…お姉ちゃんとトランクスさんの仇を取ってやる…!!」
「くっ…!私の究極のパーフェクトパワーを見くびるなあーーーっ!!」
セルは気を高めてかめはめ波の体勢を取ると悟飯に向かって言い放つ。
「喰らえ!私の究極のかめはめ波を!!今の私ならば太陽系を破壊するほどの威力を放つことなど容易い!貴様が避ければ全てが消し飛ぶぞっ!!」
「…か…め…は…め…」
セルの手のひらに集まる気は凄まじく、太陽系破壊を可能とするほどの気力が溜まっていた。
しかし悟飯はそれを鋭く見据えて自分もかめはめ波の体勢に入った。
「無駄な足掻きを!くたばれーーーっ!!」
「波ーーーっ!!」
セルが放った全力のかめはめ波に対して悟飯も全力のかめはめ波で迎え撃つ。
2つのかめはめ波は激突するのと同時に相殺され、その隙にセルが飛び出して悟飯の息の根を止めようとしたが、それよりも速く悟飯がセルの懐に入ってセルの全身に無数の鉄拳を浴びせ、体のどこかの核が潰れたのか、セルはふらついてそのまま倒れた。
そして念のためにセルの死体を気功波で消滅させると、悟飯はオーラを鎮めて通常の状態に戻ると空を見上げた。
『良くやったよ悟飯!!』
「
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