第31話
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しかしそれは実力がかけ離れていなければの話だ。
セルはまるで虫を払うかのように余裕の顔でベジータに近付いて手刀を繰り出した。
たった一発の攻撃でベジータは身動き出来ないほどの深手を負ってしまう。
「ベジータ!」
瞬間移動で助けようとした悟空だが、直前にセルによって弾かれ、ベジータの近くに倒れる。
「瞬間移動をするには僅かな時間が要る。それさえ知っていれば阻止は容易い。」
「ご、悟空とベジータが…た…たったの一撃で…!」
超サイヤ人2人を一撃で戦闘不能に追い込んだセルにクリリンは恐怖で震える。
「さて、終わりだ孫悟空、ベジータ。あの世の孫悟林とトランクスの後を追うがいい」
倒れている2人にとどめの気弾を放つセル。
「止めろーーーっ!!」
未来悟飯が割って入り、気弾を体で受け止める。
「ほう…」
気弾の直撃を受けた未来悟飯はボロボロではあったが生きていた。
「く…っ…」
膝を着いた未来悟飯にセルは興味深そうに見つめる。
「こいつは驚いた。孫悟空とベジータを殺すつもりで撃ったんだがな…未来の孫悟飯。私は貴様を過小評価していたようだ。詫びておこう」
しかしすぐに興味を失い、次は悟飯に迫る。
「っ!」
「次は貴様だ孫悟飯。」
セルの拳が悟飯の腹に突き刺さる。
「が…は…っ!」
腹を押さえて呻く悟飯にセルは愉快そうに笑うと胸倉を付かんで頭突きを額に喰らわせる。
「あ…うう…!」
「ふん、やはり貴様は未来の孫悟飯と比べても弱いな。」
セルの背中にピッコロの魔貫光殺砲が直撃し、セルは後ろのピッコロに顔を向ける。
「邪魔だ」
「ぐあっ!!」
軽い気合をピッコロに浴びせて吹き飛ばし、再び持ち上げている悟飯を見る。
「どうした?孫悟林の弟ならもう少し抵抗してみろ…それと結果が分かっていながら無駄な努力は止すんだな16号。貴様が何をしようと私には傷一つ付けられんぞ」
身を隠しながら機会を窺っていた16号にセルの冷たい言葉が向けられた。
そして悟飯は放り投げられ、岩に叩き付けられた。
「お…姉…ちゃん…」
痛みで意識を失いそうになった時であった。
『悟飯』
姉の悟林の声が悟飯に届いたのは。
悟林の声を聞いた悟飯の意識は覚醒し、目を見開いた。
「お、お姉ちゃん…!?ど、どこに…」
『あの世だよ。界王様の力を借りて悟飯に語りかけてるの』
「あ、あの世に…じゃあやっぱり…お姉ちゃんは…」
姉の死を姉自身から告げられた悟飯はショックを受ける。
『悟飯、お願いがあるの…私の代わりにセルを倒して』
その言葉に悟飯は驚愕で目を見開いた。
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