第31話
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
悟林の体から赤いオーラが出た瞬間、悟空達は気功波のエネルギー暴走の余波で吹き飛ばされてしまい、気がついた時には焦土が広がっていた。
「お、俺達…生きているのか…?」
クリリンが吹き飛ばされる直前に18号を庇っていたのか、庇われている18号には外傷はない。
サタン達も16号によって守られていたために外傷はなかったが、気絶していた。
「…セルの気は感じねえが…」
「悟林の気も…感じられん…」
悟空もピッコロの沈んだ声にトランクスと未来悟飯は俯き、悟飯は膝を着いて涙を流し、ベジータはどこか複雑そうな表情であった。
「終わったな…」
「クリリン…」
落ち込む悟空の背を優しく叩いたのはクリリンだった。
「悟林ちゃんが…お前の子供が終わらせてくれたんだ。どんなにピンチでも食い下がって逆転勝ちなんてお前の子供らしいよ。そっくりだ…」
今までの悟空との付き合いからそう呟くクリリン。
どんなにピンチでも悟空は必ず何とかしてくれた。
そして今回、このピンチを何とかしてくれたのは悟空の娘の悟林だった。
「………」
「無理ないけど、元気出せよ悟空。お前がそんな顔したって悟林ちゃんは喜ばないぞ。一度天界に戻って何とか悟林ちゃんを生き返らせる方法を考えよう」
クリリンも悟林のことは悟林が小さい時から知っているのだ。
何とか生き返らせてやりたい気持ちはある。
「ああ…悟飯、一度デンデのところに戻ろう。ドラゴンボールでセルに殺された人達を生き返らせてやらねえとな」
「はい…」
悟空に促された悟飯は暗い表情で立ち上がり、天界に行こうとした時であった。
背後から凄まじい気の圧力を受けた全員の表情が戦慄する。
「こ、この気は…」
「そ、そんな…あり得ない…」
「ま、まさか…」
ベジータと未来悟飯、悟空が気の発生源に視線を向けた直後に閃光が走った。
「かはぁっ!」
次の瞬間、胸を貫かれたトランクスが吹き飛び、そのまま地面に力なく倒れた。
強力な気の力で貫かれた胸部は周囲の細胞組織を焼き殺しており、血こそ流れていなかったが確実に致命傷であった。
「トランクスーーーっ!!」
未来悟飯が倒れたトランクスに駆け寄る。
「……くっくっく……トランクスに当たったか」
未来悟飯の叫びに意地の悪そうな笑みを浮かべて立っていたのは死んだはずのセルだった。
悟林は確実に命を懸けた一撃で死んでしまったのに何故セルだけが生きているのだ?
悪夢を見つめるような目で、ヤムチャが戦慄きながら呟く。
「な、何故だ……何故、セルが…あのとんでもない気功波をまともに喰らったはずだ…!」
「良いだろう、教えてやる。この事は
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ