第30話
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度修行をすれば、トランクスの足りない部分を教えてやったなら、トランクスも自分を超え、悟林達のような強大なパワーを持てたのだろうか?
あの爆発的な力を…。
「魔貫光殺砲ーーーっ!!」
悟林が渾身の魔貫光殺砲で尻尾を切断するが、セルは一瞬硬直した程度ですぐに再生された。
「やっぱり駄目か…でも負けてたまるか!!」
動き回ってセルの攻撃をかわしながら攻撃を繰り出す悟林。
初めて会った時には少々戦闘力が高いだけの子供でしかなったというのに、今ではこの中の誰よりも強い戦士となった。
「(あれが…ガキってもんなのか…)」
自分を助ける暇があるのならセルに攻撃すればいいものを。
しかし、悟林にはそれが出来ないのだろう。
きっとトランクスにも…。
ベジータは深く息を吐くと、気を入れてセルに向かっていった。
悟林達は必死に応戦するが、パワーボールの月によって変身したセルのパワーは想像を遥かに超えた物だった。
こちらが何度も攻撃を当ててもセルはびくともしない。
するとトランクスは複雑な印を結び、印を結ぶ際に拡散した気を突き出した手のひらの前に集め、自身の気と合わせて凝縮させると絶大な威力の気弾を発射した。
「これでどうだ!!」
放たれた気弾はセルに直撃し、大爆発が起きるもののセルの体の表面が多少焦げているだけで大したダメージを受けていない。
「畜生…このままじゃじり貧だ…」
仙豆もない状況ではただこちらの体力が消耗していくだけ、このままではやられるのも時間の問題だ。
「(何かないの…?奴を超えるパワーを出す方法は…!)」
記憶を辿り、何か方法はないのかと考える。
すると、あることを思い出した。
昔ベジータと闘った時に餃子がナッパにしたこと、そして未来の自分が人造人間を道連れにしようと自爆したことを。
「(普通にやってもあいつは倒せない。なら、全てをこの一撃に込めればいい)」
セルがとどめとばかりに口にエネルギーを溜めている。
誰もが焦りを見せる中、悟林は額に指を当てて気を限界を超えて高めていく。
「みんな、ここから離れて…!」
「ご、悟林!?お前…何を…!?」
「私の命を力に変えてセルをぶっ飛ばす!!」
「な、何ですって?」
ピッコロの疑問に悟林は覚悟を決めた顔で即答し、トランクスが絶句する。
悟林の纏うオーラが尋常ではない程の威圧感を発し、まるで例えるなら空気が入りすぎた風船だ。
「お、お姉ちゃん!そんなの駄目だよ!」
「他にあいつの攻撃を防ぎながら倒せる方法ある?危ないからみんなはここから離れて!!」
「何を馬鹿なことを言ってるんだ姉さん!早まっちゃ駄目だ!」
「未来
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