第30話
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セルの体は通常の2倍ほどに巨大化していた。
勢いよく地面に足をつければ、ドズンとやたら重たい音が響き、血走った目を悟林に向け、セルは完全に逆上していた。
「…そんなパワーアップのためだけの変身で私に勝てるつもり?馬鹿にするんじゃないよ」
巨大化し、異常な筋肥大を起こしたセルに失望の眼差しを向ける悟林。
「き…貴様なんか…貴様なんかに負けるはずはないんだああ…!があっ!!」
悟林の言葉に聞く耳持たず、大振りで殴りかかった拳はあっさり避けられ、地面に大きな穴が開いて衝撃により、周囲に亀裂も入っていた。
セルはがむしゃらに殴り掛かるが、悟林のスピードには全くついていけていない。
「パ、パワーを気にしすぎた変身でスピードがついていってない…俺に言ったミスをセル自身が…!あ…あいつ逆上している…」
元々勝てる見込みのない戦いが更に勝てない状況に陥っており、それは地球に住む者にとっては嬉しい事なのだが、ある種、滑稽とも言える展開だ。
「ふん!!」
悟林は飛び上がると、セルの顔面に強烈な蹴りを喰らわせた。
「あ…ぐっ!」
しかし巨大化の影響か耐久力が上がっているのか、セルはすぐに持ち直した。
しかし、スピードが激減しているセルでは悟林の超サイヤ人2のスピードにはついていけない。
「怒りに身を任せた図体と変身じゃ、私の今のスピードにはついてこられないんだ!!」
「ぐっ!!ぬおああああっ!!」
腹にラッシュを叩き込み続けるが、セルは何とか反撃の拳を繰り出す。
悟林はそれをかわして顔面を殴り、更に回し蹴りを繰り出して岩に叩き付けると指先を額に当てて気を極限まで集める。
指先に集まった気から紫電が迸り、大地を抉っていく。
「喰らえ…!魔貫光殺砲ーーーっ!!!!」
特大の魔貫光殺砲。
それは先程セルが放った物とは違って巨大化しているのにも関わらず猛スピードでセルに迫る。
そして魔貫光殺砲はセルに直撃し、その瞬間にエネルギーを解放させると大爆発が起こる。
魔貫光殺砲の弱点である再生能力のある敵にも有効打を与えられるように気功波が直撃した瞬間に爆発させることで効果的にダメージを与えられるようになる。
これなら魔閃かめはめ波の代わりとしても充分使っていけるだろう。
悟飯や未来悟飯は何とか吹き飛ばされずに済んだが、悟空やベジータでさえ爆風の勢いに抗えずに吹き飛ばされてしまう。
煙が晴れると体のほとんどが失っているセルの姿があった。
「あ…がう…」
何とか再生が終了して、よろめいて立ちあがった時だった。
猛烈な吐き気がセルを襲い、外から見ていて分かるほどに食道が膨れ、人間を1人吐き出した。
それは人造人間18号だっ
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