第30話
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の悟飯とトランクスさんは万が一のためにタイムマシンで未来に帰って、もし私の一撃でセルを倒せなかったら…2人はこの時代の人じゃない。この時代のことはこの時代の私達でケリを付ける!!」
「そんな!みんなを置いて逃げるなんて出来るわけ…」
未来悟飯は仲間が自分達を生かすために死んでいったことを思い出して必死に悟林を止めようとする。
「2人にもしものことがあったら誰が未来を守るの?未来のブルマさんは?2人には大切な人達だっているんでしょ?2人は何のために過去に来たの?自分達の目的を見失わないで!!」
「そんな…!嫌です悟林さん!そんなことは聞けません!俺も…俺も最後まで一緒に闘う!!」
まるで自分達を生かすために1人で闘った未来悟林を思い出してトランクスは悟林の言葉を悲痛な声で拒否する。
「大丈夫」
限界を超えた気が今にも溢れそうになって辛いはずなのに、悟林はトランクスを安心させるように笑った。
「私は絶対にあんな奴には負けないから……信じてよ」
魔貫光殺砲
敬愛する師匠のピッコロから伝授された必殺技。
どんな強敵が相手でも自分の切り札として心の支えとなってくれた。
悟林は集中し、全ての気や命さえも指先に収束させていくと指先に集めた気からまるで血のような紅電が迸る。
セルの気も尋常ではないほどに高まっており、もう止められないとこの場にいる誰もが理解した。
「はあああ…っ!!魔貫光殺砲ーーーっ!!」
そして、セルが放ったエネルギー波に対して悟林もまた、最大最後の一撃で迎え撃った。
2つの気が激突し、悟林とセル以外は激突の余波で吹き飛ばされてしまう。
「ぐ…ぐぐ…っ!」
少しずつだが、悟林の気功波が押されている。
万全の状態なら押し切れたが、左腕の欠損と気の低下によってセルのエネルギー波を抑えるので精一杯だ。
限界を超えた悟林の体の灰化が始まっている。
「悟林…!ピッコロ!オラ達もセルを攻撃するんだ!!」
「あ、ああ…」
「俺達も手伝うぞ!」
「俺達でどこまで力になれるのか分からんが…」
「まあ、いないよりはマシでしょ」
悟空達がセルを攻撃しようとした時、今まで離れていたヤムチャ達も加勢してくれた。
「かめはめ…波ーーーっ!!」
悟空達の渾身の気功波がセルに直撃するものの、セルは全く意に介さず攻撃を続ける。
「く、くそ!少しでも…少しでも奴の気を逸らせれば…!」
未来悟飯がかめはめ波を撃ちながら何とかセルの意識をこちらに向けることが出来ればと歯軋りする。
「ち、畜生!恨むぞ…俺達の力のなさを…!!」
自分の力が全く通用しない現実にピッコロは自分の無力さを呪う。
体の灰化が進む
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