第29話
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「黙ってろトランクス!てめえにはサイヤ人の誇りがないらしいな。そんな勝ち方をするぐらいならあいつは死を選んだ方がマシだと思うだろうぜ…今のあいつは地球のためになんか闘ってるんじゃない。そいつを覚えとけ…」
戦闘民族サイヤ人。
闘いに喜びを感じる存在。
こうして悟空が闘っているのは地球のためであり、自分のためでもあるのだ。
「…し…しかし、このままでは…」
「やられるだろうな確実に…あ…頭に来るが、認めてやる…俺はあれだけ特訓したが、カカロットを超えられなかった…あ…あの野郎は天才だ…だが、セルはそんなカカロットを一歩も二歩も更に上回ってやがるんだ…」
「だ、だったらどうしろと言うんですか…!?黙って、み、見ていろと…!?」
「てめえも言ってただろ!あいつには何かきっと作戦があるはずだと。そいつに期待するんだな…」
ベジータの言葉に全員の視線が悟空に向けられる。
悟空の視線が悟林に向けられ、その意味を理解した悟林は微笑んで頷いた。
それを見た悟空は笑みを浮かべて身に纏っていたオーラが消える。
「参った!降参だ!おめえの強さは良ーく分かった!オラはもう止めとく」
悟空の突然の降参宣言にほとんどの者が耳を疑った。
それはクリリン達だけではなく、今まで闘っていたセルも例外ではない。
「…孫悟空…その言葉の意味することが分かるか?…セルゲームで闘う者がいなくなればこの地球の人間共は1人残らず死ぬことになるんだぞ」
「勘違いすんな。闘う奴がいなくなったわけじゃねえだろ」
「同じことだ。ベジータやトランクス、未来の孫悟飯では力を上げたとは言え貴様より劣っているはず…」
セルの予想ではベジータとトランクス、未来悟飯は悟空未満の実力であり、悟林と悟飯は年齢的に戦力外だと思っているようだ。
「じゃあ、次に闘う奴をオラが指名しても良いか?」
「貴様、本当に降参する気か…!」
悟空の発言に敵であるセルすら困惑の表情を浮かべ、そんなセルに笑みを見せながら悟空は言葉を続ける。
「今度の試合で、多分セルゲームは終わる。そいつが負ければ、もうおめえに勝てる奴はいねえからだ…。だがオラは、さっきおめえと戦ってみてやっぱりそいつならおめえを倒せると思ったんだ」
「何!?」
悟空の確信を持った言葉に興味を惹かれたのかセルの顔つきが変わり、それに気付いた悟空は更に笑みを深め言葉を続ける。
「だから、オラは全てを任せて降参した……」
「ということは、そいつは貴様はもちろん私より強いとでもいうのか?」
「ああ」
「くっくっく……では聞こうか。その存在するはずもない者の名を……」
セルの言葉に応えるように悟空の視線は向けられた。
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