第29話
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ランクス達はする。
セルがどういう生物なのか分かっているからこそ安心は出来ないのだった。
終わったと思いながらも妙な気の残りが気になり息を上げながら転がるセルの半身を見つめる悟空。
「(…どういうことだ…こんな状態なのに気が随分残っている…)」
気は分かりやすく言えば生命エネルギー。
死ねば気が失われるはずだと言うのにセルからはまだ気が感じられた。
「気を付けろ悟空ーっ!!セルは多分復活する!!」
「復活?」
あんな状態でどうやって復活するのだろう。
悟林が改めて目を向けた次の瞬間にセルの下半身が起き上がり、上半身が再生された。
「そういや再生出来るんだったな…」
「そういうことだ。ピッコロのようにな…」
「ちぇ…やけにあっさり勝てたと思った…だが今ので流石のおめえも随分気が減ってしまってるぞ」
残念そうに言うが、流石に再生には相当気を消耗することを察する悟空。
「ふん、お互い様だ。貴様も随分息が上がっているぞ。忠告しておくが、同じ手は二度と通用せんぞ。無駄な攻撃で体力を減らしてつまらん闘いにだけはするな」
「分かってる!」
「そうかな!?」
気を入れて再び戦闘を再開する2人。
2人の気の絶対量は確実に落ちているが、それでもハイレベルな戦闘を繰り広げる。
セルの拳を受けて吹き飛ばされ、岩に叩きつけられた悟空は岩を気で吹き飛ばすとセルに向かって気弾を連射する。
放つ気弾の威力は凄まじく、セルにダメージを蓄積させていくが、堪らずセルは巨大なバリアーを展開した。
「この私にバリアーを張らせた貴様の攻撃は評価に値する…思いの外ダメージは大きかったぞ…」
悟空の気弾によってセルも相当なダメージを受けたようだが、悟空の消耗はそれ以上だ。
「はあっはあっはあっ」
「相当に体力が低下してしまったようだな…仙豆とやらを食うがいい孫悟空…更に素晴らしい試合になるはずだぞ」
「………」
仙豆は食べればどんな怪我も疲労も完全回復し、疲弊している悟空を全開状態にまで回復させるだろう。
闘いをもっと楽しみたいセルは悟空に仙豆を食べるように求めた。
悟空が完全回復してもそれでも自身の方が上回っていると余裕があるからこそだろう。
「あ、あいつの言う通りだ!悟空さんに仙豆をあげて全員でかかれば今のセルならきっと倒せる!」
今の疲弊したセルならば自分の攻撃も通用すると判断したトランクスは悟空に仙豆を与えて総攻撃を仕掛けるべきだと考えたようだ。
「………」
「クリリンさんっ!早く仙豆を…!」
クリリンに仙豆を悟空に渡す様に促すが誰もそれをしようとしない。
トランクスにベジータの怒号が飛んだ。
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