第29話
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ならば宇宙空間でも生存出来るだろうが宇宙空間で活動出来ない悟空達はそうはいかない。
「は…め…」
セルの手のひらに集まる気。
まともに放たれれば地球が消し飛ぶ。
「よ、止せ…!」
「波…」
ベジータの声を掻き消すようにセルがかめはめ波を撃とうとしたが、その直前に悟空が上空へ飛び上がる。
「こっちだセルーッ!!」
上空へ移動した悟空に向けて放たれたかめはめ波。
それは真っ直ぐ悟空に迫り、このままではかわしようがないが、悟空は瞬間移動を使う。
「くっ…!」
「はっ!」
瞬間移動でセルの背後を取って強烈な蹴りを喰らわせて吹き飛ばす。
リングに手を付いてバク転して体勢を整えてセルは悟空を睨みつけ、悟空もまたセルを睨みつけた。
「何故だ…あのかめはめ波なら間違いなく当たっていた……。貴様は以前にも突然現れ、消えた事がある……」
静かに問うセルに、悟空は答えてやった。
「瞬間移動だ…オラはそいつが出来る……」
「瞬間移動…!?そうか…そいつは厄介な技だな…」
様々な人の技を細胞の採取によって得ているセルではあるが、ここ最近の悟空の技はインプットされていない。
悟空の細胞は数年前にベジータが地球を攻めに来た時の物であるためだ。
もしセルが瞬間移動まで身に付けられていたら、更に厄介なところだったが、悟空は静かに聞き返す。
「オラも聞きたい……。オラが空に飛び上がらなければ、そのままかめはめ波を撃って、地球を破壊していたか…?」
その問いにセルはニヤリと笑みを返した。
「さあ、どうかな…だが、貴様は飛び上がるしかないと分かっていた…」
「なるほどな。おめえは頭も良さそうだ……」
「だが、これだけは言っておく…私は地球を破壊することなど何とも思っていない。ただ楽しみが減ってしまう。それだけだ…」
セルの言葉を聞いて、改めてセルがフリーザ親子の血を引くことを理解した。
フリーザ親子の冷酷さを持つ怪物には星を壊すことに躊躇はない。
そしてセルは悟空に向かって一直線に飛んだ。
先程よりも速いスピードに一瞬悟空の対応が遅れてしまい、顔を殴られた悟空は反撃に出る。
「ぐっ!!」
しかしその反撃は空を切り、セルが悟空の後頭部を打つ。
悟空は地に伏せてから反動を利用して体勢を立て直そうとするが、背後から更なる攻撃を喰らった。
背中からリングに落ち、すぐに起き上がったその後ろにセルは腕組みをして立っていた。
「私もスピードには自信があるんだ。瞬間移動とまではいかないがね」
楽しげに笑うセルは、本当に死闘を楽しんでおり、連撃を繰り出して悟空を痛めつけていく。
「くっ……!」
よ
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