第29話
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
地球の神となってくれたデンデによってドラゴンボールはより高性能となって復活し、それぞれが最終調整を終えると悟林は亀仙流の道着を着て戦闘服の手袋と靴を身につけた。
「よーし!待ってろセル!」
「悟林ちゃん!気いつけるだぞ!絶対に生きて帰ってくるだぞ!」
「分かってるよお母さん。私も死にたくないから全力でセルを迎え撃つよ」
「悟空さも気いつけるだぞ、死なねえでけれ」
「おう、分かってるさ」
2人はチチを安心させるように笑うと親指を立てて悟空の瞬間移動で天界に向かった。
チチはどうしようもない不安を感じた。
悟空の強さは知っているし、その悟空を超えた娘の力はチチの理解を超えている次元だ。
それでも自分にとっては悟空は夫で、悟林は可愛い娘なのだから心配しないわけがない。
出来ることなら悟空がセルを無事に倒してくれることを願う。
天界に行くと全員の表情が優れなかった。
復活したドラゴンボールは複数の願いと大勢を生き返らせることが可能となったが、大勢を生き返らせると言うことを可能にした結果、一度死んだ人間は生き返れない。
つまりトランクスと未来悟飯、悟飯の3人以外は生き返れない。
しかし、悟空と悟林は気にする様子もなくセルゲーム会場に向かい、一応世間一般最強のサタンの茶番で全員の緊張は程好く緩んで開催された。
誰もが放置し、ピッコロに至っては神と融合して穏やかになっているにも関わらず生きていることに舌打ちする程だと言うのに未来悟飯はサタンを安全な場所へ運んでいた。
「本当にあいつってお人好しだよなあ…」
未来悟飯がセルに吹っ飛ばされたサタンに一目散に駆け寄ったのを見てクリリンが思わず呟いた。
「……さあ、早くセルゲームを始めるぞ。どいつからやるんだ。やはり孫悟空、お前からやるのか」
セルからすれば始まってすらいなかったようだ。
「ああ、そうだ。」
悟空がリングに上がり、外野がごちゃごちゃ言う中、悟空とセルの闘いが始まろうとしていた。
「いきなり貴様からか…一番の楽しみは最後に取っておきたかったのだがな…」
気の量からして両者揃って最初から全力でやるつもりはないようだ。
恐らく準備運動レベルだ。
「来い!」
セルの言葉に悟空が攻撃を仕掛け、勢いよく地面を蹴る。
そのまま体重を乗せて蹴りを繰り出し、それをセルは難なく左腕で受け止める。
すかさず悟空が拳を打ち込むが、そちらも右手で防ぎ、セルが左腕で攻撃する。
悟空は頭を下げてかわし、衝突音を立てながら、互いに攻撃を繰り返している。
いったん離れた悟空に、セルが頭突きを繰り出す。
悟空は両腕でそれを受け止め、その反動を利用して両足でセルを蹴り飛
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ