第28話
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去の自分に微笑む。
「君の不安は分かる。でも、部屋の中でも言ったろ?無理して体を壊してセルと闘えないなんて笑えないって。それにこれだって大事な修行だぞ?」
「え?これが?」
ピクニックが修行であることに悟飯は不思議そうに未来悟飯を見つめる。
「そう、父さんの師匠が亀仙人様なのは知ってるだろ?亀仙流の教えに“良く動き、良く学び、良く遊び、良く食べて、良く休む”というのがあるんだ。日々を楽しく過ごすのも修行の1つだってね。こうやって体だけじゃなくて心の調子を整えておくのも大事なことさ。少しでも精神的に余裕があるだけでも闘いは全然違う。大丈夫さ、俺達は限界まで鍛えたんだ。今の俺達に出来ることはセルとの闘いで心身共に万全の状態で挑むだけだ。」
「…はい、分かりました」
納得してくれたのか悟飯もチチの弁当を食べ始める。
家族の時間を満喫した孫家は悟空の運転する車で買い物をしようとしていたが、やはりと言うかほとんどの店が休みである。
「どの店もやってないねえ」
「ああ、みんな休みだ。」
「仕方ないですよ、後7日で死んでしまうかもしれないと思うと誰も働く気はしないでしょう。」
悟林と悟空が閉まっている店を見ながら呟き、未来悟飯も閉まっている店を見ながら言う。
店を出しているのは老人達が堂々と経営している店だけであり、やはり年季が違うのだろう。
若者は大量の荷物を持って山に向かったりしている。
恐らく隠れようとしているのだろう。
「セルがその気になったら隠れても無駄じゃねえか?」
「まあ、普通の人は気なんて分かんねえから仕方ねえべ?」
悟空の言葉にチチがそう返すとラジオからニュースが流れてきた。
『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお伝えします』
「臨時ニュースだって」
「お父さん、聞いてみましょう」
「そうだな」
双子の言葉に頷いて悟空は車を一時停車させる。
『セルと名乗る怪物を倒すべく、28KSの5地点に向かった王立防衛軍ですが、間もなく攻撃が始まる模様です』
「何っ!?ば、馬鹿!!何考えてんだ!!無駄に殺されるだけだって分かんねえのか!!」
思わずラジオに向かって叫ぶ悟空。
「行っても返り討ちにされるだけって分からないのかな…?」
「彼らは普通の人間だ…気なんて分からないから相手の強さが分からない…」
王国防衛軍…一般の人々はセルが爆撃や銃撃で倒せると本気で思っているのだ。
人は撃たれれば致命傷を負うが、それは常人の世界の話であって、セルや自分達のような、超人クラスの強さを持つ者には意味がないことに気付かないのだ。
『物凄い一斉攻撃が始まりました!こっ、この轟音をお聞き下さい!す…凄まじ
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