第28話
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姉の言葉にムッとなる悟飯と未来悟飯。
「ぼ、僕が本気になったらお姉ちゃんよりずっと早く捕れるよ!」
「子供の頃と同じだと思ってたら痛い目に遭うよ姉さん?」
「ほほう、それは楽しみだねえ。悟飯ちゃん達の成長をお姉ちゃんが見てあげようか」
今日は姉弟で雑魚寝をし、未来悟飯は久しぶりの両親や姉の気配に安堵しながら眠りについた。
「…寝たか?」
「ぐっすりだよ…」
悟空とチチは眠っている娘達をこっそりと見つめると互いに見合わせて笑った。
セルゲームが始まるまでは普通の家族として過ごせれば良いと思っている。
リビングに行き、チチが出してくれた茶を啜る悟空。
「なあ、近いうちにみんなで出掛けようぜ。」
「修行しねえだか?」
「ああ、オラ達は限界まで鍛えてきたしな。ゆっくり休んで万全の状態で挑むさ」
「それでセルに勝てるだか?」
「大丈夫だ…ちゃんと勝算はある。最初はオラが闘って…全てを悟林に託すさ」
「悟林ちゃんに…?まだあの子は子供だぞ!?」
まだ9歳の悟林に世界の命運という重い物を背負わせようとする悟空にチチは声を荒げた。
「…落ち着いて聞いてくれチチ。悟林はな…オラを超えちまったんだ」
「は?悟空さ…つまらねえ冗談は…」
確かに悟空以上に鍛えてくれと言ったが、意気込みの意味合いが大きかったチチからすれば、悟空の半分も生きていない娘が悟空を超えたとは信じられなかったが、悟空の心底嬉しそうな表情に真実だと気付かされた。
「凄かったんだぜチチ、悟林が超サイヤ人を超えた姿になってよ。とんでもねえパワーだった。今のオラじゃ逆立ちしたって敵わねえ。ちょっと前まで…あんなに小さかったのによお…」
穏やかに笑う悟空の脳裏には修行をねだっていた今よりももっと幼い娘の姿が過ぎっているのだろう。
「悟空さ…」
「なあチチ。オラも何時か悟林がオラを超えると思ってた。でもあの歳で超えられちまった…子供ってよ、でかくなるの早えな…悟飯もそうだ。昔は小せえ川にも怖がってぴーぴー泣いて悟林に無理やり引き摺り込まれてよ。覚えてっか?」
「覚えてるに決まってるべ、流石にあれはオラも格好つかねえなと思っちまっただ。」
流石に悟飯を溺愛していたチチも保護者同伴で小川に怖がるのは呆れるしかなかった。
“大丈夫だって、流されねえよ悟飯。ほら、姉ちゃんと遊んでこいよ”
“いやだ!こわいよ〜!”
“悟飯ちゃん、こんな小せえ川で怖えなんて格好つかねえべ…”
“ごはーん!はやくはいりなよー!さかながいっぱいだよー!”
“わっ!?わ〜っ!!”
2人の脳裏に小川で遊んだ4歳の頃の双子の姿が過ぎる。
「それが今じゃでけえ川に飛び込ん
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