第28話
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それは悟林とチチが好んで食べているパオズ山でしか採れない果実であった。
未来の地球では環境の劇的な変化により、採れなくなってしまったが。
「おっ!パオズザウルスじゃねえか!チチに唐揚げにしてもらおうぜ!」
近くで暴れているパオズ山にしか生息していない恐竜を発見し、悟空は早速狩りに向かおうとする。
「じゃあ、私は七色イボガエルと百足鰻を探してくるよ。パオズヤモリもね。今夜は御馳走だよ悟飯。私とお母さんが腕によりをかけて作るから期待しててね。でっかい悟飯は悟飯の相手をしてて」
「分かったよ…夕飯楽しみにしてる」
未来悟飯は自宅に戻るとかつての自分の部屋…この部屋の主である悟飯の勉強を見ていた。
「随分難しい問題をやってるんだな」
「未来の僕もやっていたでしょ?」
「…いや、この問題をやる前に人造人間が現れて…そこからずっと闘っていたからやってないんだ……君に押し付けるつもりはないけど、俺も学者になりたかった。だから頑張ってくれ」
「…はい!」
未来悟飯からの応援に悟飯はより真剣に勉強に没頭した。
「(何だか悟飯ちゃんの兄ちゃんが出来たみたいだべ…)悟飯ちゃん達ー。おやつだぞー」
「「はい」」
おやつの中華まんを食べながら悟飯は勉強に、未来悟飯は懐かしそうに過去の自分を見つめていた。
「おー、チチの中華まんじゃねえか」
「お母さん、私達の分はー?」
「ちゃんとおめえ達の分も用意してるだよ」
犬並みの嗅覚である悟空と悟林に嗅ぎ付けられたことにチチは苦笑しながら部屋を出た。
そして今夜の夕食は本当に豪華だった。
パオズザウルスと七色イボガエルの唐揚げ。
百足鰻のスープ。
パオズヤモリの姿焼き。
人によってはゲテモノだが、これはパオズ山でしか採れない食材で2人の料理の腕もあってとても絶品なのである。
「「頂きまーす!!」」
手始めに悟空と未来悟飯がパオズザウルスの唐揚げを同時に頬張ると一気に米を掻き込む。
掻き込み方や食いっぷりが悟空に似ているものだから2人を除いた全員が笑ってしまい、2人は口の中の物を飲み込むと不思議そうに家族を見渡していた。
「明日は魚を捕ってくるから」
「オラと悟飯達とおめえだからでけえのを4匹捕らねえとな」
「あ、僕も手伝います」
「俺も手伝いますよ父さん」
「あれー?魚にビビってお父さんの後ろに隠れてた悟飯ちゃん達に捕れるかなー?お姉ちゃん心配だなー?流されたり溺れたりしないように近くで見ていてあげようか?何なら一緒に潜ってあげてもいいよ?」
今よりもっと幼い頃の悟飯は当時の自分でも足が着く小川にすら怖がっていたのを思い出した悟林は弟達をからかい、そんな
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