第27話
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「お父さん、その変身は止めた方が良いよ。防御力が上がるから使い道がないわけじゃないけど、普通に闘う分には前の変身の方がずっと良いよ」
「だろうなあ、やっぱりおめえも気付いてたか。パワーや防御力は確かに凄え。だが、こんなに膨れ上がった筋肉ではスピードが殺されてしまう。最初なら通用するかもしれねえが、エネルギー消費も激しいから長期戦には向かねえ…それにさっきなった変身もエネルギーの消費も激しいからな…バランス的には普通の超サイヤ人が一番良い。そいつが良く分かった」
超化を解きながら言うと、悟林は修行はどうするのかと首を傾げる。
「…それでどうするの?」
「オラ達は別のやり方で強くなっぞ。まず寝る時以外はなるべく超サイヤ人でいてそれが当たり前の状態に持っていくんだ。前におめえがナメック星に行く時に言ってくれた界王拳を使いながらの修行を超サイヤ人でやるんだ。まずは超サイヤ人になったら落ち着かねえ気分をどうにかして、超サイヤ人が当たり前の状態になったら基本的な修行からやり直そう。遠回りのような気がするけど、それが一番だとオラは思う」
つまり、一番最初の超サイヤ人に慣れて精神安定とエネルギー効率の最適化、そして変身の負荷を利用していく修行なのだろう。
「うん……」
「どうした?」
娘の表情が浮かないことに気付いた悟空が首を傾げる。
「トランクスさん、この変身の欠点に気付いてるのかな?ベジータさんは気付いてそうだけど」
確かに2人の距離は部屋に入る前に比べて格段に距離は縮まっていたが、最大変身の欠点まで話し合っているのだろうか。
「分からねえな…でもベジータ達の今の実力なら大丈夫だろ、修行を再開すっぞ」
「うん」
2人は早速、超サイヤ人での状態で日常を過ごすことになる。
やはりと言うべきか超サイヤ人になると興奮状態となるため落ち着かない。
しかし、この姿で過ごしていると分かることがある。
どれだけ無駄にエネルギーを使っていたのかだ。
「(少しずつだけど、疲れなくなってきてるのが分かる。もし超サイヤ人の状態でも普段通りになれば冷静に闘えるもんね。やっぱりお父さんは凄いや…でもただこれだけじゃつまんないよな…あの変身も今となっちゃ欠陥変身だけど。超サイヤ人の強化版だってことには変わらない。あれは体中に気を入れて体を大きくすることでパワーアップする。もし超サイヤ人で平常心でいられる状態で超サイヤ人の要領で変身したら超サイヤ人の重ねがけが出来るんじゃ…まあ、もし無理だったら界王拳を改良していって超サイヤ人の状態でも使えるようにすればいい…お父さんだって界王拳使えるんだもん。改良のしようだってある!!)」
悟空は食事の用意をしながら1人で考えている悟林に微笑む。
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