第26話
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だか息苦しくもある。
視界はほとんどが白で占められており、はっきり言って体にも目にも良くはないが、精神的な修行の意味合いもあるのだろう。
入口の扉の上に大きな時計があり、外とは違う進みをしているのだろう。
入る時に見た時刻とは全く違うので、そもそも時間を示しているのではなく、月を示しているのかも知れない。
「部屋の扉を閉めてしまえば、完全に外界の情報は届かなくなる。セルの気も、ベジータの気も感じねえだろ?」
「そうだね」
言われてみれば、確かに自分と悟空以外の外部情報が全くなくなっている。
「左っかわが風呂とトイレ。あっちが食料庫だ」
確かにポポが言っていた通り、とりあえず生きていけるだけの備えはあるみたいだ。
「食べ物ってどんな物なの?」
こんな凄い環境では保存食も意味はないだろう。
「食い物は粉だ。そのまま食うのもいいけど、食いにくいと思ったら水で固めて食うんだ」
「ご飯まで厳しくしなくても良いのにね。」
「はは、悟林。表出てみろ、オラがガキの頃気が狂いそうで1ヶ月もいられなかったって意味が分かるぞ」
「どれどれ…わあ…どうなってんのこれ?」
建物内も白いと感じたが、表に出たらそれがより顕著で建物と、その脇に大きな砂時計が2つ。
それ以外は全く何もない白い世界が、ただ見る者に何の感慨も与えず広がっている。
「ねえ、ここどれくらい広いのかな?」
「地球と同じ広さらしいぞ。気を付けろ、遠くに行きすぎるとここを探せずに迷って死んでしまうかもしれない。気温は50度からマイナス40度まで変化するんだ。空気は地上の4分の1ぐらい、重力は10倍の真っ白な世界…」
「へえー、砂漠の暑さや極寒の寒さ、空気の薄さに重力の高さ…地上の辛そうなのを一纏めにしたような修行場じゃない!よーし!早速修行しようよ!ベジータさんが2ヶ月で超えたなら私はそれよりも早く超えてやるんだから!!」
「はは、おめえは本当に負けず嫌いだな。オラの理想としてはオラも超サイヤ人を超える力を手に入れて、そしておめえはそのオラを更に超えてもらうつもりだ。チチとの約束もあるしな」
「お母さんが?お母さんがそんなこと言うなんて…お母さん、熱でもあるんじゃないの?」
認めてくれていてもどんどん強くなっていく自分に苦い表情をしていた母親がそんなことを言うとはどういう考えなのだろう。
「母さんも未来のおめえが人造人間に殺されたってことに色々思うとこがあったんだろ。無理して死なれるくらいならとんでもなく強くなってでもおめえに生きていて欲しいんだろ」
「そっかあ…平和になったらお母さん孝行しないとね」
「そうだな。よし、悟林。修行を始めるぞ!まずは基本的な特訓と組み手をしな
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