第26話
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る次元ではないのだ。
悔しげに拳を握り締める悟飯に未来悟飯は屈んで目線を合わせた。
「悔しいなら、強くなろう。人造人間やセルにも負けないくらいに。今はピッコロさんを信じよう」
「…分かりました」
悟飯が落ち着いたことに悟空は安堵して扉を見つめる。
「(…まだかベジータ…!やっぱ超サイヤ人を超えるのは無理なのか…!?)」
「(2人共…信じてるよ)」
悟林は今も部屋で修行している2人を黙って待つのであった。
途中でセルの気が動き出し、2人が出てこないままセルの気が大きく膨れ上がった。
人造人間のどちらかが吸収されたとしか思えない。
ピッコロが既に倒され、天津飯が気功砲を撃つ。
けれど一発撃つごとに、どんどん天津飯の気が落ちていく。
どう考えても並みの減り方ではない。
こんなに急激に減らし続けては命が危ういのに、それでも天津飯は撃ち続け、ついには力尽きて動かなくなった。
悟空が瞬間移動で天津飯を、そして辛うじて生きていたピッコロを助け出した。
ピッコロ達に仙豆を食べさせて悟空からセルのことを聞くと空気が重くなるが、ようやくベジータとトランクスが部屋を出たようで、全員が部屋の前に向かう。
悟林達が部屋から出てきたトランクスとベジータを出迎える。
「どうもすみません。お待たせしました」
出てきたトランクスを見て、悟林は少し驚いた。
明らかに1日前とは髪が長くなり、身長が伸びている。
たった1日…いや、精神と時の部屋にいたから1年経っているのだからその過程で成長したと思われる。
顔つきも部屋に入る前とは全然違う。
「本当に待ったぞ〜」
「父は中に入って2ヶ月ほどで既に超サイヤ人の限界を超えたようでしたが…それでも納得がいかないらしくて今まで時間がかかってしまったんです…」
「トランクス!余計な事は言うな!」
ベジータがトランクスの名前を呼んだことから悟林はトランクスとベジータの距離が縮まっていることに気付いた。
悟林はトランクスを手招きすると不思議そうにしながらも彼の方から寄ってきてくれた。
「修行もそうだけど、お父さんと仲良くなれたんだね」
「どうでしょうか…仲良くなれたかは分かりませんが…少しだけ…父さんのことが分かったような気がします……父さんを信じて良かったです」
トランクスがベジータと早く歩み寄れたのはサイヤ人の性質を強く持った未来悟林が最初の師匠だったのもあるし、未来悟林から前以てベジータのことを詳しく聞いていたと言うのも大きかった。
“地球人の常識とサイヤ人の常識を一緒にしちゃ駄目だぞ”
この一言のおかげである意味価値観の違いから自分とベジータはあまり衝突しなかったのだから
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