第26話
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死を思い出しながら怒りを募らせていく。
「そうだ!それでいい!怖がらなくて良い。全てを解き放つんだ!怒りを感じることは悪いことじゃない。手段として利用するんだ。」
悟飯の髪が逆立ち始め、オーラが金色に変化し、髪が黒から金色へと交互に変化する。
「悟飯!もっと気を上げるんだ!!」
悟空が言うと悟飯は気を高めてそのまま気を解放した。
「うああああ…!!」
完全に金色に髪色が変化し、更にオーラも超サイヤ人特有の物になっている。
まだまだ変身は悟空達と比べて不安定だが、大きな前進だ。
「よーし、早速超サイヤ人になれたじゃない!後はそのままゆっくりと興奮を抑えて!」
「うううう…!はあっ!」
超化を維持出来ずに黒髪に戻った悟飯。
悟林は膝をついている悟飯の背を強く叩いた。
「よーし、悟飯!それでいいの!後は未来の悟飯と一緒に入った時に練習しとけばいいから!」
少しだけ超サイヤ人になれたのだからもう今はこれで充分だ。
後は部屋の中で未来悟飯と一緒に頑張ってもらおう。
一方精神と時の部屋ではベジータは既に超サイヤ人の壁を超え、更なる鍛練に励んでいたが、トランクスの方はあまり良くない。
トランクスの戦闘力自体はこの部屋の過酷な環境もあって大幅に上がっており、今なら未来の人造人間を瞬殺することなど容易に出来る程だが、トランクスはベジータが到達した姿に至れずにいた。
「(超サイヤ人の壁…早く超えなくては…)」
ベジータが先に超サイヤ人を超えた領域へ到達したことにより、焦りが出始めているトランクス。
「(落ち着け…焦るな…)」
未来悟林の教えを思い出し、瞑想をして自分の中にある力を感じ取ろうとする。
父であるベジータと同じようにだ。
ここに来てからずっとベジータの行動を見ていたトランクス。
入る前もそうだったがベジータはただ何かを考えている様な感じだった。
何もせずじっと何かを見つめていた。
そして何かに気付いたような反応をしたかと思えば激しい修行をし始めた。
“馬鹿でもいないよりはマシだったか”
そしてこの部屋に入って2ヶ月後にこの言葉の後に超サイヤ人の壁を超えた姿を見せた。
父親の沈黙と未来悟林の教えを照らし合わせると、トランクスはようやく超サイヤ人の壁を超えるための入り口に立つことが出来るようになったのだが、焦りがそれを邪魔してしまうのだ。
「おい…」
そんな時ふと声をかけられ、トランクスは目をゆっくりと開いて視線を声の方へと向けると、そこには何か言いたそうにしているベジータが立っていた。
「と…ベジータ…さん…?」
この部屋に入ってからまともな会話などしていなかったのに、まさかベジー
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