第25話
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「私も可愛い弟に死んでほしいわけじゃないしね」
「ありがとう姉さん…」
「トランクスさんはどうする?」
「…………俺…父さんと一緒に修行をしてみようと思うんです…もし超サイヤ人を超えられるなら俺も…」
悟林との…過去とは言え師匠との修行もしたかった。
しかし、脳裏にベジータの姿が過ぎった。
「そっか」
「トランクス、ベジータさんが一緒に付き合ってくれるとは限らないんだぞお!?」
未来悟飯の脇腹を殴って強引に黙らせると悟林はトランクスを促した。
「行ってらっしゃいトランクスさん、応援してるよ。じゃあ、この設計図は私が持っていくから」
「はい、ありがとうございます」
トランクスはベジータの気を探してその方向へ向かう。
そしてトランクスがいなくなったところで痛みに悶えている未来悟飯を睨む。
「…馬鹿!馬鹿悟飯!泣き虫悟飯!弱虫悟飯!お父さんより老け顔!中身ラディッツ伯父さん!他にはえーとえーと…と、とにかく!お父さんだってそんなこと言わないよ!本っ当にデリカシーないんだから!」
「痛っ!?痛いよ姉さん!!」
「手加減してるんだから我慢しなさい!」
未来悟飯の頭をポカポカと叩く悟林。
因みにこれを普通の地球人が受けたら木っ端微塵になる。
「だ、だってベジータさんが修行を受けてくれるなんて思えないし…」
「だからって…ベジータさんはトランクスさんのお父さんでしょうが!!あんたがどう思おうが口にして良いことじゃないでしょ!!」
「痛てててて!姉さん!止めて!姉さん!!」
耳を引っ張り、次は腕を捻り上げると未来悟飯は悲鳴を上げる。
その姿は夫婦喧嘩中の2人の両親にそっくりであった。
「よーし!図体だけの悟飯!私がみっちり鍛えてやる!目標は最低でも未来の人造人間なんてデコピンで倒せるくらいにね!!」
「お、お願いします姉さん…(俺、死ぬかも…)」
未来悟飯は悟林に首根っこを掴まれて引っ張られていく。
「(トランクスさん、頑張れ)」
悟林は何となく自分ではなくベジータの元に行った理由が分かる。
トランクス自身は気づいていないかもしれないが、トランクスは少しでも良いから父親との思い出が欲しかったのだろう。
だからこそ付き合ってくれるか分からなくともベジータの元に向かったのだ。
トランクスはベジータの姿を見つけると近くに降りた。
「…何の用だ」
振り返ることもせずにベジータは一点を見つめたまま。
「ベジータさん…俺と一緒に修行をしましょう…」
「失せろ…邪魔だ…」
「しかし…一緒にした方が伸びが…」
「…俺は誰とも組むつもりはない。修行なら貴様の師に頼め」
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