第24話
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て…人造人間にはどうしても敵わなかったんです。」
武道家にとって腕はとても重要な物だ。
体のバランスが崩れるとまともに歩くことさえ難しくなり、如何にサイヤ人でも全力を出せるか分からない。
隻腕となった未来悟林は万全時と比べて大分パワーが落ちてしまい、万全の状態でも苦戦していたのに隻腕の状態では勝ち目などなかった。
「きっと、今の俺みたいに悔しかったりしたと思うんですよ…。何度も何度もそういう目に遭って…。なのに小さい時からずっと闘い続けてきたんです…。何で悟林さんは挫けないで闘って来れたんだろうって…でも、今なら俺にも何となく分かります…彼女に…俺を支えてくれて…守りたいと思う人が出来て…初めて、自分がどれだけ大事にされてきたか分かったんです。悟林さんが俺と悟飯さんを気絶させて1人で人造人間の元へ向かった理由を…出来ることなら悟林さんが生きているうちに分かってあげたかったけど…」
話を聞きながら、チチは一切口を挟まなかった。
時折息を詰め、ハンカチで涙を拭いながらそれでも一言も聞き漏らすまいと顔を上げていた。
「…未来の悟林ちゃんにとっておめえは大事だっただな…」
「チチさん…」
「ありがとうな、トランクス…おめえがいてくれて本当に良かっただよ…きっと悟林ちゃんはおめえのおかげで、幸せだったはずだべ」
「………」
チチの言葉にトランクスは悲しげに微笑んだ。
「おーい、カメハウスの近くまで来たから入るよー…って、みんなどうしたのさ?」
未来悟飯と共に飛行艇の中に入ってきた悟林はどこかしんみりしている母親達に困惑した。
「何でもありません、見張りをしてくれてありがとうございます悟林さん、悟飯さん」
「これくらい平気だよトランクスさん。それにしても大変なことになっちゃったね」
「そうだよなあ…取り敢えずブルマに事の成り行きを伝えておいた方が良いんじゃないか?」
悟林の言葉に同意しつつ、ヤムチャが一応ブルマにも詳細を伝えた方が良いのではないかと言う。
「そ…そうすね…でも俺が連絡するんすか?…やだなあ…お前のおっかさん、きついんだよな言うことが…」
「はは…未来でも変わってませんよ」
「クリリンさん、冷静に考えてみよう。お淑やかで大人しいブルマさんなんて想像出来る?」
「………何でだろうな、想像したら寒気がしてきた」
悟林の言う通り、お淑やかで大人しいブルマを想像してみたものの、違和感がありすぎて逆に寒気がしてきた。
「人はあるがままが一番だよね。」
「そ、そうですね…」
悟林の呟きにトランクスが同意すると、クリリンはカプセルコーポレーションに通信を繋げる。
「あ、あの、クリリンと言いますが、ブルマさんおられます
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