第24話
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の色や目の色はブルマに似ており、チラリと見たことがあるベジータの面影があった。
「あはは…何となく分かります…ああいう母ですから…」
「礼儀正しいべ…ブルマさんが教育しただか?」
「いえ、母さんはタイムマシンや他の研究で忙しかったから、悟林さんと悟飯さんが色々教えてくれたんです」
「そうだか……未来の悟林ちゃんは…良い師匠だっただか?」
「…はい、最高の…師匠……でした。」
チチは一瞬言い淀んだトランクスを見て、トランクスにとって未来の悟林はそれ以上の存在だったのではないかと思ったが、話の続きを促す。
「未来の悟林ちゃんはどんな子だったんだべ?」
トランクスや未来悟飯のいた未来は悟空から少しのことしか聞いてないが、人造人間のせいで酷い状態なのは分かる。
そんな酷い時代で未来の娘はどんな風に育って、どんな女性になったのだろう。
「どんな時も優しかったんです。あんなに酷い時代なのに俺や母さんのことを凄く気にかけてくれて、自分だって生きていくのが大変だったのに小まめにパオズ山の山菜や木の実を持ってきてくれたり、魚も獲ってきてくれました。そりゃあ、修行の時は物凄く厳しかったです。片腕でも俺と悟飯さんを同時に相手にしていましたし、俺も悟飯さんも何度荒れた海に落とされたり岩に叩き付けられて生き埋めにされたか分かりません。」
「そ、そうだか…」
酷い時代でも優しさを失わないでいてくれたのは素直に嬉しかったが、ピッコロ並み、もしくはそれ以上の厳しい指導をトランクスと未来悟飯に叩き込んだ未来の娘にチチは顔を引き攣らせた。
「修行が終わると悟林さんはたくさんのことを教えてくれました。武道だけじゃなくて動物や食べられる植物や薬草のこと。修行で怪我をするとその薬草を使って手当てをしてくれました。そうそう、一緒に恐竜を仕留めて丸焼きにして食べたりしましたね。」
トランクスは未来の悟林との修行や勉強の日々を思い返しながら語っていく。
「俺…悟林さんが人造人間に殺されてから、必死に修行して悟飯さんと一緒に何度も人造人間に挑んだんです。何度挑んでも勝てなくて…悔しくて堪らなかった。父さん達を殺して母さん達を悲しませている奴らに勝てない自分が情けなくて仕方なかったです……」
今でも思い出せる。
タイムマシンが完成する前に未来悟飯と共に修行で高めた力で人造人間を倒そうと挑んだが、結果は惨敗。
それからも人造人間が街を襲う度に挑んだが、敗北ばかりでタイムマシン完成間近の時に何とか人造人間にそこそこ闘える程度だ。
「そう思うと悟林さんは本当に強かったんだなって思ったんです。悟林さんは俺達を庇いながら闘っていたせいで何時も傷だらけでした。片腕になったせいでパワーが落ちて思うように闘えなく
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