第24話
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状況は最悪と言っても良い程だった。
17号と18号は起動してしまい、おまけに未来悟飯もトランクスも見知らぬ人造人間16号まで起動してしまう始末。
ベジータが未来悟飯とトランクスの制止を無視して人造人間に闘いを挑み、最初は互角の闘いを繰り広げるが、人造人間の無限のエネルギーに押されてしまい、未来の悟林のように一方的にやられ始めた。
ベジータの左腕を18号に折られたのを切欠に未来悟飯とトランクスも超化して超サイヤ人となって18号に飛び掛かるものの、未来悟飯の攻撃はあっさりとかわされて逆に18号の裏拳を喰らってしまい、トランクスがその隙を突いて気を乗せた剣で18号を切断しようとしたが…信じられない物を見た。
未来の技術を込めて鍛えられた剣が、超サイヤ人の気を乗せているはずの剣が受け止めた人造人間の腕を切断するどころか、皮膚の薄皮1枚切れず、逆に切りつけた剣が刃こぼれする始末だった。
トランクスの剣は未来悟飯達の時代の人造人間達でさえ直撃を避けようとする威力があるのにだ。
そして17号も参戦してトランクスを一撃で大ダメージを与え、加勢しようとした幼い悟飯やピッコロ達をあっさりと返り討ちにしてしまう。
自惚れではないが、未来悟飯には今の自分とトランクスならば未来の人造人間とそこそこ闘える自信がある。
それなのに全く歯が立たないということはこの時代の人造人間は自分達の時代の人造人間より遥かに強いと言うことだ。
未来悟飯は父亡き後に師匠から伝授された魔貫光殺砲で17号を狙うが、片手で受け止められてしまった。
「少しは効いたぞ」
その言葉を最後に腹に衝撃が走って未来悟飯の意識は刈り取られ、目を覚ますとクリリンが仙豆を食べさせてくれたおかげで助かった。
屈辱に震えるベジータが飛び立ち、トランクスが追いかけようとしたがピッコロに止められた。
ベジータは超サイヤ人となったことでプライドを取り戻していたのに人造人間とは言え女に敗北してしまったのだから受けたショックは計り知れない。
天津飯は仮に悟空の病気が治って悟空と悟林が加わっても2人の実力もベジータとほぼ同格と判断し、勝てる見込みがないと言う。
その言葉に空気が重くなる。
取り敢えずは悟空を安全な場所にまで避難させることにして、ピッコロは何かを考えているようだったが。
「何か作戦でもあるんじゃないのか?教えろよピッコロ。仲間じゃないか」
クリリンがピッコロの変化に気付き尋ねるとピッコロは反論した。
「ふざけるな!!俺は魔族だ!!世界を征服する為に貴様らをただ利用しているだけだという事を忘れるな!!」
未来と現代の悟飯の視線から逃げるようにピッコロはこの場を去っていった。
だけどクリリンは分かっていた。
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