第23話
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ルマさんを…何か俺の知ってるベジータさんより丸くなっているような…)」
「あ、ありがとう…ベジータ…」
まさかブルマもベジータが助けてくれるとは思っていなかったのか驚きながら礼を言うが、ベジータは無言で着地と同時にブルマを放り投げた。
「ぶっ!?」
「「ぷっ」」
顔面から着地したブルマに悟林とクリリンが吹き出し、泣いていたチビトランクスはブルマの姿に笑った。
「(……違うか)」
未来悟飯は気のせいだと思うことにした。
「だ、大丈夫ですか?」
トランクスが慌てて駆け寄って起こすと、ブルマは顔を押さえながら立ち上がった。
「あ、ありがとう君……ちょっとベジータ!?こんなか弱い美人妻を放り投げる馬鹿がどこにいるのよ!?」
「黙れ!貴様のせいで人造人間を逃したんだぞ!!」
「何よーっ!だったらさっさとあんたが倒してれば良かったんじゃない!何みんなで集まってトロトロ遊んでたのよ!!」
「何だと貴様!?」
「そ、そりゃないよな…ベジータも苦労してんだな…」
ブルマの言い分にクリリンはベジータに同情した。
「あ、あの落ち着いて下さい!子供の前で喧嘩は…」
「「貴様(あんた)は黙って(なさい)いろ!!」」
「は、はい!」
過去の両親からの怒声に思わず背筋を伸ばすトランクス。
「まあまあ、2人共。夫婦喧嘩してる場合じゃないよ。それにしても凄いねベジータさん、顔をぶつけたブルマさんを見てトランクス君、一発で泣き止んだよ。流石パパ」
「ちょっとトランクス〜?ママの不幸を笑うんじゃないわよ〜?」
「す、すみません…」
「何であんたが謝るのよ?」
「はい、ベジータさん」
謝るトランクスに首を傾げるブルマの横を通ってチビトランクスをベジータに差し出す悟林。
「何だ?」
「トランクス君、抱っこしてあげてよ」
「何故俺がそんなことを…」
「トランクス君のパパでしょ?」
「サイヤ人は子育てなどせんのだ」
「じゃあどうやって赤ちゃんのお世話するの?」
「サイヤ人は一定の年齢になるまで保育カプセルに入れられる。そこで必要な栄養と体調管理、排泄も管理されるのだ。その間、親に当たる者は戦地に向かう」
「「へえー」」
初めてのサイヤ人の新事実にブルマと悟林は興味深そうにベジータを見つめる。
「因みにそれってサイヤ人だけの子育てなの?」
「文明のある星では保育カプセルでの育成など一般的だ。何度も言うが地球は文明が低すぎる。」
「(親子が一番触れ合う時期も闘ってんなら妙に情が薄いわけだな)」
クリリンは妙にサイヤ人の情が薄い理由の1つが分かった気がした。
「でもさ、お父さんに
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