第22話
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人と闘ったのだから少し残念だ。
「あの…今、何時ですか?」
「え…と…9時半…後30分で現れるはずよ」
悟飯が時間を尋ねると人造人間との闘いまで残り30分。
「今のうちだ、帰った方がいい。赤ん坊まで連れて来たんじゃ特にだ!」
「だから人造人間てのを一目見たら帰るって!」
「言うことを聞かないママだねー。トランクス君はブルマさんみたいになっちゃいけないよ?」
「?」
「失礼ね!このあたしほど人間の理想を体現しているのはいないわよ!」
「…あ、うん…」
ブルマの発言にツッコめなくなってしまった悟林は呆れながらもトランクスと戯れることにした。
「………」
「複雑か?悟林ちゃん取られて」
「そ、そんなわけないじゃないですか!僕はもうそんな歳じゃありませんし!」
トランクスと戯れる悟林を見つめる悟飯に、クリリンがからかい気味に尋ねる。
「ショックだな〜俺…」
トランクスを見つめながらぼやくヤムチャ。
何かに気付いたピッコロが静かに呟いた。
「何者かがこっちに来る。邪悪な者ではない…」
「え?ベジータさんかな…」
「あいつは邪悪だろ…」
「クリリンさん、トランクス君の前でそんなこと言わないで。ベジータさんはトランクス君のお父さんなんだから」
「そ、そうだな…」
小型飛行機が近づいてきて、その中にいる人物を見て悟空が笑む。
「あーヤジロベー!」
「間に合って良かった」
ヤジロベーは着地し、飛行機から降りる。
「よう、ヤジロベー。おめえも戦いに!?」
「……これ、カリン様から仙豆だ」
「おっ!助かりー!さっすがカリン様だな!」
仙豆の入った袋を渡すと、ヤジロベーはすぐさま飛行機に乗る。
「じゃあな、頑張れよ」
「え!?おい、ヤジロベーも闘うんだろ!?」
「俺はおめえ達のような馬鹿と違って死にたくねえんだよ。いちいち付き合ってられっか」
そのまま去っていくヤジロベー。
凄く本能に忠実と言うか、普通の人を象徴していて悟林はその姿を新鮮だと思う。
「妙だと思わんか…10時はとっくに過ぎているのに。敵の気配が全く感じられん…」
「え?」
「そ…そう言えば…」
天津飯の呟きに一同が振り返り、悟飯も同意する。
ヤムチャが希望的観測を口にした。
「やっぱりあいつの出鱈目じゃなかったのか?人造人間なんて…」
「…でも10時頃って言ったのよ。今、10時17分だから分かんないわよ」
「それにしても強い気などまるで感じられないんだ。そんなに凄え奴らならこの地球のどこにいたって分か…痛え!?」
悟林によって脛に蹴りを入れられたヤムチャ。
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