第21話
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り方は温すぎるぞ」
「‥‥ピッコロ、悟飯が悟林と違って闘いを好きじゃねえってこと、おめえは分かってんだろ?」
「そんなことは最初から分かっている。しかし敵に殺されてしまっては、元も子もあるまい?悟飯が重要な戦力であることには変わりはないだろう。特に今回は超サイヤ人になれる未来の悟林さえ敵わなかった相手だぞ」
フリーザ以上の化け物と闘おうとしているのだから悟林だけでなく悟飯もそれなりに強くなって貰わねば困るのだ。
「おめえの言うことは分かる。確かにオラも悟飯が強くなってくれりゃ嬉しいけどよ。悟飯は、自分も何か出来るんだからやんなきゃなんねえって、責任感みたいなもんで修行してる。オラや悟林みてえに単純に強くなりたくて修行してんじゃねえ。強くなることにこだわりがねえから、オラもおめえも逆に物足りねえ感じが出てきちまう。それに…」
「それに…何だ?」
「悟飯が闘うきっかけはベジータ達だったろ?元々悟飯は武道に興味なかったし、武道なんてただ痛えだけの怖いもんだと思ってたとこもある。悟林みてえに最初から武道に興味があったわけじゃねえし、オラや悟林みてえに腕を磨いて勝負するライバルもいねえし、闘う楽しさを得られる土台もねえ。悟林が悟飯のライバルになってくれりゃ良いんだけど、どうも悟林は悟飯をそう言う風に見るつもりはねえみてえだし」
娘のライバル心は主に自分やベジータに向けられているところがあり、悟飯に対しては弟だから守る存在としか見れないのだろう。
この前ボロボロになって帰ってきた悟林はベジータよりも強くなってやると自分に意気込んで更に過酷な修行に身を投じた。
そう言う負けず嫌いの娘の姿に悟空は嬉しく思いながら身近なライバルで大事な娘の成長を願う。
サイヤ人としては愛情深い部類に入る悟空。
宇宙船での濃い修行の日々を過ごした悟林を大事に思っているし、自慢の娘だ。
「それによ、あっちの未来じゃ人造人間と闘えたのは悟林しかいなかったんだろ?オラも一緒に闘うからあっちのようにはならねえと思うぞ」
あっちの未来ではベジータは超サイヤ人にはなれなかったのか、それとも別の理由があったのか…とにかく負担が全て悟林に行ってしまったのだろうが、ここではそんなことにはなるまいと悟空は思っていた。
「…本当に甘い奴だな。その甘い考えがいつか貴様の身を滅ぼすぞ」
「へへ、すまねえな。おめえの言ってることの方が正しいのはオラも分かってる。でもオラはオラのやり方しか出来ねえからな」
悟空の言葉にピッコロは舌打ちしながらそっぽを向いた。
悟空達が人造人間との闘いに備えて修行している中、20年後の未来のパオズ山でトランクスが長い黒髪の女性と悟空に似た男性となった悟飯と共に1つの墓の前に立っていた。
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