第15話
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タが振り返った瞬間、ベジータの心臓をフリーザの気弾が貫いた。
「が…がはっ…!」
後方に吹き飛ばされながらベジータは仰向けに倒れた。
「ベジータさん!?」
悟林がベジータに駆け寄り、悟空はフリーザを見遣る。
「さ…流石の俺も死ぬかと思った…このフリーザ様が死にかけたんだぞ…」
「逃げろおめえ達!オラが最初にやって来た所のすぐ近くに宇宙船がある!ブルマを連れてこの星を離れろ!」
「で、でもお父さんは…?」
「さ…さっさと行け!邪魔だ!みんな揃って死にてえのか!!悟林、おめえが生き残って、何時かフリーザを…」
自分を犠牲にする覚悟を決めた悟空は最後の望みとなる娘に生き残って修行し、何時か地球に来るであろうフリーザを倒せるくらいに強くなることを願いながら逃がそうとする。
「貴様らを許すと思うか?1匹残らず生かしては返さんぞ…」
「…!悟飯!クリリンさん!」
フリーザの憤怒の表情に恐怖を覚えた悟林は2人の腕を掴んで離脱しようとする。
「ベジータの次は貴様だ!」
悟林の背に向けて気弾を放つフリーザ。
それに気付いた悟林は横に移動してかわすが、フリーザはニヤリと笑うと気弾の軌道が変わり、そのまま悟林の心臓を貫いた。
「あ……」
心臓を貫かれて落下していく悟林。
一瞬それを見て頭が真っ白になった悟空だが、我に返ると海に落ちる前に悟林を受け止める。
悟空の上で状況が理解出来ずに目を見開いているクリリンと悟飯。
悟林の目は固く閉ざされており、息をしていない。
悟空の手が娘の血で赤く染まっていく。
「悟林…」
どんどん冷たくなっていく娘の体に悟空の体が震えていく。
「くっくっく…お次は…もう1人のガキの方かな?今度は木っ端微塵にしてやろう」
その言葉に悟空の怒りが頂点に達した。
「ゆ…ゆ…許さんぞ、よくも……よくも……っ!!うおああああーーーっ!!!」
悟空の怒りの咆哮に呼応するように噴き出した金色のオーラ。
そして混じりけのなかった黒髪は逆立った金髪に、瞳の色は碧へと変化した。
「カ…カカロット…!?」
心臓を貫かれてもまだ生きていたベジータは悟空の変化に驚くのと同時に即座に悟空の状態を本能で理解した。
とうとう悟空は超サイヤ人になったのだと。
「な…何…!?」
「「ご、悟空…!?」」
「お…お…お父…さん…!?」
あまりのことに状況の理解が出来ないフリーザを含めた者達。
悟空はピッコロに悟林を押し付けるとフリーザを睨んだ。
「なっ、何だあいつの変化は…!サイヤ人は大猿にしか変わらんはず…どういうことだ…!?」
「は、はっはっは…わ、分からんのかフリー
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