第12話
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苦笑するだけだ。
「なあ、仙豆はもう1粒もないのか?」
「あ…ああ…参ったな…」
「くっくっく…今なら鬱陶しい貴様らを消し去るくらいわけはない」
宇宙船の脚の陰に隠れていたベジータが姿を現した。
「べ、ベジータ!?そ、そんな…気を感じなかったぞ!?」
「ふん、貴様らに出来ることがこのベジータ様に出来んわけがないだろう…宇宙船の中に来い。カカロットを治療してやる。フリーザと闘うには貴様らの…特にカカロットと娘の力が必要だからな…早くしろ!いつフリーザが戻ってくるか分からんぞ!」
「分かったよ」
悟林は背に腹は代えられないと宇宙船の中に入り、クリリン達も慌てて中に入った。
「(貴様らはフリーザを倒した後でゆっくり料理してやるさ!その時には間違いなくこの俺は超サイヤ人になっているはずだ!)」
メディカルルームに入ると注射器を見た悟空が暴れるというハプニングがあったが、何とか悟空をメディカルマシーンに放り込むことが出来た。
「なあ、悟林ちゃん。悟空って何で注射が嫌いなんだ?」
「えーっと、前にお父さんが予防接種のために村の病院に行ったんだけどね。そこのお医者さんが滅茶苦茶下手くそで…何度も針刺すの失敗したり針をグリグリしたり…」
「ひいっ!止めてくれ悟林ちゃん!聞くだけで痛い!」
想像してゾッとなったのかクリリンは両腕を擦りながら言う。
ということもあり、すっかり悟空は注射がトラウマになってしまったらしい。
「それでこの機械で本当に治るの?」
「ああ、こっちのメディカルマシーンは旧型だが、カカロットなら大した時間もかからずに全快出来るだろう。新型の方は俺が壊しちまったからな」
薬液に浸された悟空は痛みが和らいだのか幾分楽そうに見える。
口に酸素を送るコードもあることだし酸欠になる心配もないだろう。
「さて、貴様らには戦闘服をくれてやるか。防御に関しては少しはマシになるだろうぜ」
指で扉の外を示してベジータは先に廊下に出ると悟林達もそれに従って外に出た。
廊下を歩いて、部屋をいくつか通り過ぎる。
「ここだ」
ベジータが案内した所は、ロッカーが壁伝いにくっついている場所だった。
「おいガキ」
「悟林」
「?」
「私には孫悟林って名前があるの、それに私も悟飯も“ガキ”じゃ分かりにくいでしょ」
「チッ…女用のジャケットはここにはない。男用のジャケットで我慢しろ」
舌打ちすると悟林にアンダースーツを押し付け、悟飯とクリリンに投げ渡す。
「服を脱いでそのアンダースーツを着ろ、さっさとしろ!フリーザが来るぞ。」
服を脱いでアンダースーツを着ると次は戦闘ジャケットを渡してきた。
悟林のは
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