第10話
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かくなったらもっともっと上げられるさ」
大人の悟空ですら高倍率の界王拳はキツいのだから今の幼い悟林ではそれ以上だろう。
「むうー」
納得いかない顔をしている娘の頭を悟空は撫でる。
「よし!修行はここまでだ!残った1日はうんと休む!元の重力にも慣れなきゃいけねえし!」
「はーい、亀仙流の教えだよね。良く動き、良く学び、良く遊び…」
「良く食べ、良く休む!亀仙人のじっちゃんの教えだ」
「お父さんにとって亀仙人のお爺ちゃんはいつまでも師匠なんだね」
「ああ、じっちゃんは本当に凄え…オラ…実力はじっちゃんを超えたけど…まだまだ敵わねえところがたくさんある。今のオラがあるのはじっちゃんのおかげだ。じっちゃんがいなかったらかめはめ波も撃てなかったし、読み書きも出来なかったなー。教科書はろくなもんじゃなかったけどよ」
因みにその教科書は色々疎かった悟空にその手の知識を与えるのに絶好の教材であり、地球最大の不思議の1つである孫姉弟誕生に貢献しているのかもしれない。
「???」
不思議そうに首を傾げる悟林に悟空は笑う。
「悟林、おめえは何のために武道をやるんだ?」
「え?うーん、楽しいから……じゃあ、駄目?」
「それもいいけど、武道ってのは勝つためにやるんじゃねえ、自分に負けねえためにやるんだ。最初は分からなかったけど…あのじっちゃんの言葉がなかったらオラは強くなれなかったと思う。じっちゃんに会えなかったらもしかしたらおめえ達も生まれてなかったかもな」
「怖いこと言わないでよお父さん…自分に負けないため…か…良く分かんないや」
「今は分からなくてもいつか分かるさ」
重力を元に戻すと2人はあまりの身軽さに呆然となる。
悟空は床の破片を拾って投げ、悟林は気弾を撃つ。
2人は目にも留まらぬ速さで先回りし、破片と気弾を受け止めた。
「凄い!体が軽いよ!」
「驚えたーっ!あんま軽いんで自分がいねえみたいだったもんなーっ!悟林、父さんを殴ってみろ!」
「えいっ!」
言われたように悟林が胸の辺りを数回殴っても悟空はびくともしない。
「体がずいぶん打たれ強くなったな!これならオラは10倍の界王拳にだって耐えられるぞ!いよいよ、明日はナメック星だ。まずは風呂に入るか、飯はその後だ」
汗だくだったので風呂に入り、悟林が母親のチチに仕込まれた料理の腕でサイヤ人2人分の食事を作って堪能した。
「どう、お父さん?お母さんに教えてもらったんだよ?」
「ああ、凄え美味え。」
仙豆で必要な栄養は補給出来たものの、やはりこの手作りの料理の心身を満たしてくれる感覚には敵わない。
室内灯を落とし、床に敷かれた布団に横になる。
布団は一組
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