暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
アイングラッド編
追想編
破壊の蛇、笑う死神
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はそろそろ行くよ。レイはどうする?」


「ほとぼりが冷めるまで下層に身を潜めてる。ボス戦になったら呼んでくれ」


「了解」


キリトが店から出ていってから10分程後に俺も出ていく。


雑多なアルゲートの大通りを進みながら、やれやれと苦笑いする。

今朝の新聞の見出しにはこうあった。


『56層フィールドボス、突如として姿を消す』


本文は


『攻略組が苦戦していた56層のフィールドボス《ジオクロウラー》が突然、消えた。昨日に引き続き挑みに行った攻略隊が見たのはボスの能力によって破壊し尽くされた湧出エリアだった。攻略責任者の血盟騎士団のアスナさんは記者の質問を華麗にスルーなさったので、聖竜連合の幹部に話を聞くと、どうやら昨日の攻略会議で方針を巡ってギルドとソロプレイヤーで対立、仲裁が入ったが、結局はギルド側の作戦が通ったらしい。』


記事はこう続く、


『仲裁に入ったのは通称、『紅き死神』と呼ばれる『レイ』というプレイヤーで、ボスが消えてからの消息が掴めていない(生存は確認)ため、ギルドが追っている。情報提供は血盟騎士団まで』


「……って、俺お尋ね者かよ」


まあ、いいか。と、転移門まで歩いて行くと身を隠すため下層に逃げて行った。








(※アスナとフレンド登録していたせいで、どこへ逃げても追っ手(主に本人)がやって来たのは言うまでもない)

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