第7話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
喰らったら流石のあいつもおしまいだ」
それをクリリン達に確信させるだけの威力があの元気玉にはあったのだ。
次の瞬間、ベジータが地に落ちてきた。
受け身も何もなく、元気玉の強烈なエネルギーに全身をやられ、ただ地面に仰向けに倒れている。
「サ、サイヤ人が…!」
「生きてるのかな…?」
双子が不安そうに呟くとクリリンが何気なく近づき、小さく息を吐いた。
「大丈夫、死体だ。くそったれ…とんでもねえ奴だったけど…墓ぐらい作ってやるかな…」
「……貴様らの墓をか!?」
「!?」
聞こえるはずのない声に悟林は身を強張らせてぎょっとする。
ベジータは、元気玉を喰らって尚、生きていた。
「随分酷い目に遭わせてくれたな…い…今のは俺も死ぬかと思ったぜ。か…かなりのダメージは喰ったが…貴様らゴミを片付けるぐらいの力は残っているぞ。貴様らを殺した後、体力の回復を待って…この星を徹底的に破壊してやる!」
クリリンが殴り飛ばされ、殴り飛ばした者など気にもせずに、ゆっくりと近づいてくるベジータ。
「悟飯!お父さんをお願い!」
2人を守るように前に出る悟林。
「貴様ら〜、このベジータ様の力を限界近くまで使わせやがって…数人掛かりとは言えゴミ共を相手にこれじゃあプライドが傷付いたぜ…いい加減にしてくたばっちまえ…!」
「だあああああっ!!!」
悟林は拳を構えてベジータに突撃した。
「ずあっ!!」
ベジータは全身の気を放出し、自分の周囲を爆発させた。
気爆破を至近距離でまともに喰らった悟林は大きく吹き飛ばされてしまう。
体に蓄積したダメージも手伝って、悟林は動く事が出来ない。
他の仲間がどうなったのかを確認しようと、目を必死に開けるが、見えたのは地面だけだ。
ベジータの気が、悟飯の気に近づいていく。
このままでは悟飯が殺されると思った瞬間、聞き慣れない声が届いた。
悲鳴ではなく、攻撃の際の叫びであり、状況を見ると何者かが攻撃したのか、ベジータは地面に伏していた。
しかしベジータはすぐに立ち直り、何者かを攻撃した。
元々の驚異的なパワーは削がれているため、一撃で死ぬような事はないようだ。
他の面子を確認すると、とてもじゃないが動けそうにない。
悟林も気爆破を諸に受けてしまい、まともに動けない。
「悟飯ーっ!!空だ…!空にある光の玉を見るんだーーっ!!」
悟空の声が響き渡り、仰向けになっていた悟飯がそれに従って空を見ると、変貌を始めた。
驚きに目を瞬かせ、大猿化したのが悟飯なのかと本気で訝る。
大猿にならせまいと、ベジータは必死に悟飯の尻尾を引っ張っていたが、焦っていたのもあってか失敗した。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ