第6話
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あの異常なまでのタフネスを誇ったナッパが一撃で消し飛ばされる様は悟空の勝利の余韻を吹き飛ばすには充分過ぎる程だ。
ベジータの力の片鱗を見た悟空は3人を安全な場所に避難させることにした。
「おめえ達は今すぐカメハウスに帰ってくれ!」
「「え?」」
双子が同時に悟空を見上げ、その理由を察したクリリン。
「…そ…そうか…2人共、聞いただろ。早く行こう!」
「え!?だ…だって…」
「でも、お父さん1人で…」
「あいつは凄すぎるんだよ!俺達がいたって何の役にも立てない!却って悟空が気を遣って邪魔になるだけなんだ!」
ナッパにさえ勝てなかった自分達がいたところで闘いの邪魔になるだけなので、クリリンは双子を説得する。
「すまねえな…あいつの強さは思ってた以上みたいなんだ…」
「は…はい…分かりました…」
「…うん、分かった。そうだ、お父さん。場所を変えて戦ってくれる?」
「悟林……いや、それは別に構わねえけど……何でだ?」
クリリンがハッとして悟林を見遣ると後の言葉を引き継ぐ。
「みんなが生き返る可能性があるんだ。だから体が無茶苦茶になったら悪いだろ?」
「生き返った時…って、ピッコロが死んで神様も死んじまった…ドラゴンボールはもう永久に無くなっちまったんだ…残念だけどみんなは二度と生き返りはしねえ…」
ピッコロがいなくなった事で、神様も消えたことでドラゴンボールはもう地球にはない。
けれど、クリリンも悟林も1つの可能性を頭に描いていた。
「…!ク…クリリンさん…ひょっとして…」
「詳しい事は後で話す…!悟空があいつに勝つ事が出来たらら……!」
「勝てたら…か…そうだな……勝たなくちゃな…何としても…」
「何をしている。さっきまでの勢いはどうした!怖じ気づいて逃げ出す相談か!?」
ベジータの言葉にもう話す時間は無さそうだと悟空は大きく息を吐き、動きのないベジータを見遣る。
「さーてと、じゃ、場所を変えて頑張ってみっかな…!とにかくオラに任せてくれ」
横からクリリンがそっと悟空に手を出した。
「悟空よ……いつもお前にばかり運命を任せて悪いな。絶対に死ぬなよ、親友…!」
「ああ!悟飯、生きて帰ったらまた釣りにでも行こうな。悟林もまたオラが修行つけてやっからな」
「は、はい!」
「頑張ってお父さん!」
双子の頭をぐりぐりと撫でると、悟空は下に降りていった。
ベジータと悟空が場所を変え、飛んでいった後に残された3人は、小さく溜め息を吐いた。
「……とにかく、カメハウスへ行こう」
クリリンの言葉に従い移動し始めた。
悟林は悟空の飛んでいった方向をしばらく見つめていたが、悟飯
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