第5話
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手加減をしてくれていたらしいが、ベジータによってそれが無くなってしまった。
クリリンは悟林を安全な場所に運びたいが、ナッパの攻撃の破壊力を考えると結局自分が抱えている方が遥かに安全であるために闘いに参加出来ない。
「ち…カカロットが5000なんて絶対機械の故障だぜ…ま、良いけどな。どうせこいつらを皆殺しにすることに変わりはねえ…」
「…ピッコロさん逃げてーっ!お父さんが来るまで何とか僕が食い止めるよ!だってピッコロさんが死んじゃったら神様も死んじゃってドラゴンボールが…!」
「…へっ…下らねえこと言いやがって…てめえだけで食い止められるわけないだろ…」
「食い止めるだと?この俺を…?笑わせやがってこのガキがーっ!!」
悟飯の言葉に怒ったナッパは悟飯に迫る。
「いかんっ!!」
ピッコロも駆け出すが間に合わない。
「はーっはっはっは!!」
「うわあああーーーっ!!!」
拳を振り上げるナッパだが、悟飯の顔つきが変わり、強烈な蹴りがナッパの横っ面に叩き込んで岩山に激突させた。
沈黙が流れるが、ナッパは瓦礫を吹き飛ばして脱出すると頭から血を流しながら悟飯を睨んだ。
「…ガキィ〜!!これまでだあ…!!」
「あ…あああ…!」
「ま、まずい…!」
「ご、悟飯…!」
「死ねええーーーっ!!」
ナッパの左腕の強力な気にクリリンと悟林は戦慄し、立ち竦んだ悟飯は、ナッパの気弾をそのまま受ける形になった。
「……!!」
そしてクリリンは目を見開いた。
死を目の前にした悟飯の代わりに気弾を受けたのはピッコロであったからだ。
爆風によって吹き飛ばされそうになるが、クリリンは悟林を庇いながら何とか堪えて爆風が止んだところで悟飯達の方を見遣ると、悟飯の盾となったピッコロが今にも倒れそうな状態だった。
「ピ…ピッコロ…さん…」
「そ…んな…!」
師匠の死にそうな姿に双子の目が見開かれた。
「逃…げ…ろ…ご…悟飯…」
「…あ…あ……」
「「…!」」
そしてそのまま力なく崩れ落ちるピッコロに悟飯が駆け寄る。
「ピ…ピッコロさん…ど…どうして僕を…た…助けて…」
「に…逃げろと…言っただろ…は…早く…しろ…悟林と…一緒に…少しでも…遠くへ…」
「し、死なないで!す、すぐにお父さんが来てくれるよ!お…お願い…!死なないでーーーっ!!」
「ちっ!馬鹿め、殺す順番が変わっちまったか…まあいい…どっちにしても同じことだ…」
「な…情けない話だぜ…ピ…ピッコロ大魔王ともあろう…者が、ガ…ガキを庇っちまうなんて…最低だ…へ…へへ…き…貴様ら親子のせいだぞ…あ…甘さが…移っちまった……だ…だが…お…俺と…まともに
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