第4話
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な。それにしても、はっはっはっ…お前達の頼みの綱があのカカロットだとはな!」
笑うベジータに悟林は目を吊り上げて声を上げた。
「何がおかしいの!?」
「ラディッツにさえ歯が立たなかったあいつが来た所で、何の役に立つというのだ」
「お父さんは伯父さんなんかと闘った時より、全然ずぅっと!比べ物にならないくらい強くなってる!!」
きっぱりと言い放ち、ベジータはしげしげと悟林の顔を見つめた。
「ふっふっふ…大した信頼だな……よし、3時間だけ待ってやる」
「な、ベジータ!!」
咎めるナッパに対してベジータは鋭い視線を投げかけてナッパの行動を止める。
ベジータの方がナッパよりも比べ物にならないくらいに強いという事だろうが、こんな時に知りたくはない。
「3時間だ。それが過ぎたら待つつもりはない。少しは寿命が延びたんだ、感謝しろ」
そう言って何とか3時間の猶予を与えられた4人。
悟林はくたっとなって座り込んでしまった。
「お、お姉ちゃん!?」
「ごめん…ホッとしたら…」
「無理ないさ、悟林ちゃんは良く頑張ったよ」
気が抜けて座り込んでしまった悟林の頭をクリリンが撫でてやると、ピッコロが悟飯を叱責した。
「悟飯、何故もっと早く撃たなかった。お前が魔閃光を当てていれば奴にもっとダメージを与えられたんだぞ」
「ご…ごめんなさい…ぼ、僕怖くて…」
「しょ、しょうがないってピッコロ!あの時撃てただけでも大したもんだよ。初めての実戦だし相手があれじゃあ…ピッコロに鍛えられるまで武道もしたことないんだろ?悟林ちゃんみたいに闘いに向いてる性格でもなさそうだし…それに悟飯も悟林ちゃんも5歳だぞ?2人共、良くやってるよ」
「…ねえ、ピッコロさん。私と悟飯の合体技ならあのでかいのなら倒せるんじゃないかな?」
「合体技?」
「うん、ピッコロさんに教えてもらった技を合わせてみたんだけど結構強力だったんだ。当たれば倒せると思う」
「あんな隙だらけの攻撃が通用すると思うか?奴の動きさえ止められれば……」
「「「…?」」」
急に黙り込んだピッコロに誰もが不思議そうに見つめるが、恐らく勝つための作戦を練っているのだろう。
邪魔してはならないと思い、ピッコロから少し離れた。
「クリリンさん、お父さん…生き返ったのかな?」
「生き返ったと思う…ブルマさん達がドラゴンボールを盗まれてさえなきゃね…」
「お姉ちゃん…」
「大丈夫だよ、悟飯。お父さんが来るまで頑張ろ?」
不安そうにしている悟飯に言うと悟林は空を見上げた。
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