第4話
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ジータが楽しげな声を出す。
気付けば、衝撃波で吹き飛ばされていたと思っていた餃子が、ナッパの背中にべったりとくっついていた。
天津飯の顔が変わったその時には、餃子は光り輝いて自爆を果たし、餃子が命を懸けたにも関わらずダメージがないナッパ。
次々と起こる仲間の死に戦意が低下しそうになるが、ピッコロが反撃の策を練っていた。
「聞け…奴は攻撃に移る僅かな一瞬に隙がある…その時を狙うぞ…」
「いい作戦だ。健闘を祈るぞ」
「随分余裕だね」
聞いていたらしいベジータを悟林が睨みながら言ってやると、ベジータはニヤリと笑った。
「……そうやって笑ってられるのも、今のうちなんだからね」
ピッコロが悟林の言葉の後を引き継ぐ。
「孫悟空が来れば貴様らの間抜け面を凍り付かせてくれるだろうぜ」
「ほう、何者だそいつは…取って置きなのか?」
尋ねてくるベジータを無視してタイミングを狙う3人とは反対に悟飯は恐怖で震えている。
「ちょっと悟飯…」
「はあああーーっ!!」
「今だ!」
悟飯の様子に気付いた悟林が声をかける前に天津飯にとどめを刺そうと突撃するナッパに、ピッコロが声を上げた。
「よし!!」
「う、うん!!」
3人が高速で移動し、ピッコロがまずナッパの横っ面を殴り飛ばして悟林が真上に蹴り飛ばし、クリリンが組んだ拳を振るい落として脳天に叩き込んだ。
勢いをつけて地面に落ちていくナッパに、悟飯の攻撃が入るはず……だった。
「悟飯、今だ!撃てーーーっ!!」
ピッコロが悟飯に叫ぶが、怯えていた悟飯を見た悟林も叫んだ。
「悟飯!!」
「あ……あわわわ…!」
「悟飯早くーーーっ!!お母さんやお祖父ちゃんが死んでもいいのーーーっ!!?」
「ま、魔閃光ーーっ!!」
「つあっ!!」
悟林の叱咤によってようやく魔閃光を撃ったものの、ナッパは悟飯の魔閃光をかわした。
「くっ!!」
「外された!タイミングが遅かった…!」
悟飯の魔閃光が当たらなかったことにピッコロとクリリンは悔しそうにし、ナッパは口許の血を拭うと、悟林達を睨んだ。
「やってくれたじゃねえか…てめえら更に寿命を縮めたな…!殺してやる順番を変えることにしたぜ…覚悟しな…!」
怒りに震えたナッパが標的を変えた直後に下から、天津飯が片手の気功砲を放つ。
どんな技なのかは、悟林は知っていたわけではない。
けれどその後、直ぐに息絶えた天津飯の姿を見て、その技は体に異様な負担をかける物だったと知る。
「ふう…脅かしやがって…!」
それを喰らってもナッパはピンピンしていた。
正真正銘の化け物だ。
「う、嘘…凄い技だったのに…
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