第3話
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もしかしたらサイヤ人の血なのかもしれんな」
瞑想して体内の気を練っている悟林を横目に見ながら言うピッコロ。
そして次の日の食料調達の時間。
「うーん」
「どうしたのお姉ちゃん?」
「サイヤ人ってさ、やっぱり強いんだろうなって思ってさ」
狩りを終えて帰ってきた悟林が呟くと悟飯も頷いた。
「う、うん…前の僕達の叔父さんだって言うサイヤ人より強いって、ピッコロさん言ってた」
「もっと強い技が欲しいよね。でもピッコロさん、魔貫光殺砲が取って置きって言ってたからこれ以上の技はないんだろうね」
強い敵と戦うのだから、手数は多い方がいい。
しかし、師匠のピッコロが悟林に取って置きの技である魔貫光殺砲まで伝授したのだ。
時間もあまりないことだから、今の技の練度を上げるしかないのだろうか?
「………そうだ、悟飯。私が魔貫光殺砲を撃つから、悟飯は魔閃光撃ってよ。2つの技を一緒にすればもっと強力になるかもしれないし」
何となく思い付いた悟林は悟飯に提案したが、悟飯は乗り気じゃないようだ。
「余計なことをしたらピッコロさんに怒られるよお姉ちゃん?」
「自分で色々やるのも修行なの!やらなかったら恐竜の尻尾の肉は私が食べちゃうよ?いいの?」
「うう…ずるいよお姉ちゃん…」
修行で実力はついたものの、腕っぷしでは姉に及ばない悟飯は渋々両手を額に翳し、悟林も指先を額に当てた。
「………行くよ、悟飯!」
「うん!」
2人は同時に技を放った。
「魔貫光殺砲ーーーっ!!」
「魔閃光ーーーっ!!」
同時に放った技は変化を起こしていき、そして…。
「………」
悟林の思い付きの予想以上の威力に離れて双子の様子を見ていたピッコロの目を見開かせるのであった。
そして修行を続け、サイヤ人襲来まで後僅か。
ボロボロになった道着を新しくしてもらった2人は、問題点をピッコロに指摘してもらいながら組み手をしていたのだが、突然空が暗くなった。
因みに悟林は亀仙流の道着に“魔”の字が刷られた物で、悟飯はピッコロの道着に近い物を着ていた。
「ひ…昼間なのに…!急に暗くなっちゃった!」
「何が起こってるんだろ…?」
双子が空を見上げながら困惑している隣で、ピッコロはドラゴンボールが使われたことに気付いていた。
「(いよいよ孫悟空が蘇るか……と言うことはサイヤ人は思ったより早く来る…!?)」
ピッコロは残りの時間に出来る限りの修行をしようと急いだ。
そして翌日の午前11時43分。
ついに地球は2人のサイヤ人の侵入を許してしまった。
ピッコロは勿論、悟林も悟飯も、そして悟空の仲間達もサイヤ人の強大な気を感知した。
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