第3話
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けて放て!」
「はーーーーっ!!」
指先から放たれた螺旋を纏った高速の光線は大岩を容易く貫いたが、ピッコロの放った魔貫光殺砲と比べれば明らかに威力が劣る。
「よし…初めてにしては上出来だ。魔貫光殺砲…全身の気を指先に一点集中して放つ大技だ。最大まで溜めれば多少の実力差を覆せるが、気を溜めるには時間がかかる。使う際は気を付けろ。弟の方を鍛えている間、以前教えた魔閃光と一緒に完璧に仕上げろ」
「はい!!」
ピッコロが悟飯の元に向かい、悟林は次は魔閃光の練習をする。
「確か、魔閃光は両手を額に、全身の気を額を通して手のひらに…」
魔閃光は魔貫光殺砲と基本は同じだ。
魔閃光は威力が魔貫光殺砲に大きく劣るが、溜めの時間が短く、使い勝手に優れている。
悟空から教わったかめはめ波の練習も忘れず、悟林は2人から受け継いだ技の練度を上げていき、3ヶ月はあっさりと過ぎていった。
悟林は弟の元に向かうと姉の姿を認識した悟飯の方から駆け寄ってきた。
「お姉ちゃーんっ!」
「悟飯っ!」
駆け寄ってきた弟を受け止めると、久しぶりに見た弟は最後に見た時と比べて随分と逞しくなった。
筋肉も付いているし、背だって伸びている。
悟飯は久しぶりに見る姉の姿に涙腺が緩んでいるようだが、泣くまでにはなっていない。
「おい悟飯、姉が傍にいるからといって甘ったれるなよ。少しでもダラダラと甘えてみろ。貴様の首をへし折ってやる」
「本当にこれが泣き虫だった悟飯?本当にどんな修行をさせられたのかな?ピッコロさんから技は教わった?」
「うん、魔閃光を教わったの」
「そっか、お姉ちゃんも教わったよ。ピッコロさん、3人で修行やるんだよね?」
「そうだ、残りの3ヶ月…死ぬ気でやれ。生き残りたければな」
3人は残りの3ヶ月、3人での変則形や1対1での組み手、そしてピッコロに気功波の仕上がりを見てもらうなどをして、1年まで残り数日となった。
「痛ててて…」
悟林との組み手でボコボコにされた悟飯は腫れ上がった頬を押さえながら休憩していた。
「ふん、悟林に殴られてもぴーぴー泣かなくなったな」
初めての姉弟の組み手では姉に初めて手加減なしで殴られたことで何回か泣いたことがある悟飯であった。
「泣いたら強くなれないってピッコロさん言ってたでしょ。どうしたらお姉ちゃんみたいに強くなれるんだろ」
「さあな、経験の差もあるだろうが、あいつは孫悟空に似ている」
「お姉ちゃんはお父さんじゃなくてお祖母ちゃん似だって聞いたよピッコロさん」
「そう言う意味じゃない。あいつは内面が孫悟空に似ている。相手がどれだけ強かろうが、その強さに怯えるどころか闘えることに喜びを覚える。
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