第2話
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きてきた悟飯。
悟林のように武術に関心を持つこともなければ、寧ろ痛くて怖いものと忌避してきた。
姉に助けを縋ろうとしても普段は優しい姉も今回ばかりは厳しかった。
「悟飯…私達が何とかしないとお母さんもお祖父ちゃんも殺されちゃうよ?お父さんが死んじゃったから、ドラゴンボールで生き返るまでお母さんとお祖父ちゃんを守れるのは私達しかいないんだよ?」
「その通りだ。サイヤ人からすればお前の母も、大事なものもゴミ屑でしかない。時間がない、早速始めるぞ!さっさと上着を脱げっ!!」
悟飯は慌てて上着を脱いで、悟林がそれを受け取って畳んで近くに置いた。
「ぼ…僕…お…お父さんが生き返るんだったらお父さんに修行を教えてもらいたい」
「ふん、残念だな。あいつは確かに強いがお前のような甘ったれの師匠にはまるで向いていない。人に対する厳しさが全くない…お前達姉弟の極端な育ち方を見ていれば良く分かる…」
「そ…そうかなぁ…?ところでピッコロさん、どういう修行をするの?」
周囲に比べる対象がいないので、自分達がどれだけ正反対なのか理解していない。
とにかく今は修行だと悟林がピッコロに尋ねた。
「まずは何もせんでいい。生きるんだ」
「「え…?い、生きる…!?」」
「そうだ、お前達は別々の場所で1人でここで無事に生き延びてみせろ。姉の方は3ヶ月、弟の方は6ヶ月だ。それまでに生き延びられれば闘い方を教えてやる
「3ヶ月かぁ…ここって食べ物とかあるの?」
「ここは野生の獣や自生している木の実もあり、水場も豊富だ。狩りをすれば食うには困らんだろう」
「そっかあっ!それなら大丈夫そう!!」
父親に数日間、家を離れての修行の時にサバイバルの方法を教えてもらったので悟林はそれなら何とかなると判断した。
楽天家なところは父親譲りかと悟林を見ていたピッコロは悟林を抱えて悟飯を振り返る。
「姉は俺が連れていく。お前はここで生き延びろ」
「ろっ、6ヶ月もぼ、僕1人でこんな所に…!?い、嫌だよ。僕もお姉ちゃんと一緒がいいっ!」
「甘ったれるな!何のために別々にすると思っている!お前は6ヶ月間を何とか生き延びてまずタフさを身に付けろ!精神的にも肉体的にもな!この地球の運命の鍵はお前達姉弟が握っているんだということを忘れるな。お前の姉は自分の力をそれなりに使いこなしている。弟のお前に出来んはずがない」
「頑張ってね悟飯。少し寂しいけど私も頑張るからさ!お父さんから野生の食べ物のこととか教えてもらったの覚えてる?それさえ覚えてれば大丈夫だよ!」
「お、お姉ちゃん!でも…でも僕…」
「悟飯、どんなに離れてても私は悟飯を感じ取れるんだ。悟飯もきっと私を感じ取れるようになる。だから
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