第2話
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」
悟林が指差す方向を振り返るとピッコロが2人を見下ろしていた。
「ほら、お父さんから聞いてたでしょ?あの…」
「ひっ、だっ、誰なのっ…!?」
「だからお父さんの昔話で教えてくれたピッコロさん」
「お、お姉ちゃん!怖いよーっ!」
悟林の後ろに隠れる悟飯。
そんな弟の姿を見ながらピッコロを改めて見上げる。
「いや、そんなに怖がるくらい怖い…かなあ…?私達の伯父さんよりは怖くないと思うけど…」
悟林にとって怖い人ランキングでぶっちぎりの1位は今のところ伯父のラディッツである。
「孫悟空め…極端な育て方しやがって…!」
姉弟のあまりにも正反対な反応に、極端すぎる育て方をした悟空に思わず呟いてしまったピッコロであった。
取り敢えず悟飯は悟林に引っ張られて池から上がり、悟林と悟飯はピッコロの話を聞くことになった…相変わらず悟飯は姉の背中にくっついてるが。
「娘の方は知っているが、まずお前の父は死んだ!少しは覚えているだろう、あの男を倒すために犠牲になったのだ」
「っ!ほ、本当?お姉ちゃん…?」
「………うん」
ピッコロの言葉を信じたくなく、悟林に尋ねてもピッコロの言葉を肯定された。
「お…お…お父さんが…」
「おっと泣くなよ!首の骨をへし折るぞ!」
泣きそうになる悟飯に拳を振り上げるピッコロ。
「泣かないで悟飯、大丈夫だよ。お父さんはドラゴンボールで生き返れるから」
「ひっく…ドラゴンボール…?」
姉の言葉に悟飯は何とか泣き止んだ。
「そうだ、父親に聞いて知っているだろう?お前の姉の言う通り奴の仲間が集めて生き返らせるだろう。しかし問題はそんなことではない。お前達を拐ったあの恐ろしい奴は何とか始末をしたが、1年後に奴よりもっと恐ろしい仲間が2人やって来るらしい。そうなったら孫悟空が生き返ったところで俺と奴だけではまるで勝ち目はない!お前とお前の姉の力が必要だ!修行で戦術を身につけ、共にこの地球を守れ!」
「地球を守る…良く分かんないけど…あんな悔しい思いはしたくないから私…頑張るよ!」
地球を守ると言われても実感はあまり湧かない。
しかし、ラディッツから弟を守れず、手も足も出なかったこと、悟空から弟と母親を任されたことが悟林のやる気に火を点けた。
それに、何故かは分からないが、ラディッツよりも恐ろしい相手と聞いて…何故か気分が高揚するのだ。
それがサイヤ人の性質であることなど今の悟林は知る由もないが、悟林の返答を聞いてピッコロは軽く頷き、次に悟飯を見つめた。
視線を向けられた悟飯はビクリと震えた。
「ぼ、僕も…!?そ…そそ…そんな…無理だよ…僕、お姉ちゃんみたいに闘えないよ…!」
「悟
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