第1話
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供を殺したくはないんでな、混血とは言えサイヤ人の生き残りだ。それに貴様もこいつもまだ幼い、サイヤ人らしい教育をしてやればマシになるだろう」
「お父さんも私達もお前の仲間になんてなるもんかっ!!」
「ならば死ぬだけだ」
「お姉ちゃん!お姉ちゃーんっ!」
「だあっ!」
宇宙船から聞こえる弟の声に悟林は恐怖を振り払ってラディッツに殴りかかる。
「おっと」
ラディッツが悟林の拳を片手で受け止めると、鈍い音が響き渡る。
「っ!」
「…サイヤ人とは言えガキにしてはかなりのパワーだな。惑星ベジータが健在ならそれなりの階級を与えられたかもしれん。」
尻尾の一撃が悟林の顔面に直撃し、悟林は吹き飛ばされる。
「う…ううっ…」
悟林は鼻血を流しながらも何とか起き上がった。
「ほう、加減したとは言え起き上がったか。流石はガキとは言えサイヤ人。それなりに打たれ強いな」
「これでも喰らえ…か…め…は…め…」
「む?」
「波ーーーっ!!」
父からの手解きを受けて完成し、ラディッツに向けて放たれた渾身のかめはめ波。
「くあっ!」
放たれたかめはめ波に対してラディッツは構えることもなくそれを体で受け止めると戦闘服に小さな罅が入っていた。
「き、効かない…」
「この戦闘力……スカウターの故障か?いくらサイヤ人とは言えエリートでなければガキの段階でここまでの戦闘力はないはずだが…下級戦士のガキならば尚更…」
罅の入った戦闘服を見つめながら悟林の異常性にラディッツは警戒し、一気に間合いを詰めて腹に拳をめり込ませ、意識を刈り取った。
「スカウターの故障ならいいが、もし故障でないならばこのガキは始末した方がいいな…」
意識が無くなる直前にラディッツのそんな声が聞こえた。
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