第1話
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……その髪…その顔……お袋に似ている」
「…?お袋…おめえの母ちゃんに悟林が似てるのか?」
ほんの僅かだけラディッツの威圧感が和らいだ感じがした悟空はラディッツの発した言葉に聞き返した。
「俺だけではない、お前の母でもあるんだぞ。お袋は息子の俺から見ても甘かった。サイヤ人の生業である戦闘を苦手とし、誇り高きサイヤ人の中でも底辺と呼ばれる下級戦士以下の、最底辺とも言える非戦闘員に自らなった。サイヤ人の癖にどこまでも甘かったな……まあいい、貴様の娘と息子を借りていくぞ」
威圧感が元に戻り、2人に向かおうとするラディッツを悟空は構えた。
「それ以上近寄ってみろ!ぶっ飛ばすぞっ!!」
クリリンと亀仙人も構えるが、ラディッツは一瞬で悟空との間合いを詰め、強烈な膝蹴りを喰らわせた。
防御すらろくに出来ないまま、悟空は吹き飛ばされて地面に倒れてしまう。
「お父さん!?」
「…が……!うあ…あああ……!」
悟林はあの強い父親があっさりと吹き飛ばされたことに驚愕する。
「お父さーんっ!」
「おっと」
「「………」」
クリリンと亀仙人はラディッツのスピードと悟空が一撃でやられたことに目を見開く。
ラディッツは悟空に駆け寄ろうとした悟飯の首根っこを掴み、悟林も同じように捕まえた。
「放してよっ!」
抵抗する悟林にラディッツは笑みを浮かべた。
「ふん、気の強いところもお袋にそっくりだ。だが、お袋と比べてサイヤ人らしく随分と好戦的なようだ。カカロットよ、子供は預かっておく。生きて返して欲しければ兄の命令を聞くんだな…」
「ぐ…ぐぬぬ…」
「ご…悟空が…たったの…一撃で…」
「1日だけやるから苦しんで考えてみるがいい。まあ、仲間に加わるしかないだろうがな。ただしその証拠を見せてもらうぞ…なあに、簡単なことだ。明日のこの時間までにこの星の人間を取り敢えず100人ほど殺してここにその死体を積んでおけ。聞こえたな、明日を楽しみにしているぞ。弟の子供だ、出来れば俺も殺したくはない。ふっふふふ…」
「そ…そんなの…無茶苦茶だ…!」
あまりの冷酷な言葉にクリリンはそう呟いた。
ラディッツは起き上がろうとする悟空に向けてもう一度念を押す。
「いいか、もう一度念を押しておく。明日までにこの星の人間を100人殺してここに死体を積んでおくのだ。そうしたら我々の仲間に加えてやろう。勿論死体がなければ貴様の娘と息子は死ぬことになる」
「う…ぐ…」
「ひ、卑怯だぞ…!子供を利用するなんて…!」
「そ、そうじゃ!大体悟空に人など殺せるわけがないぞ…!」
ラディッツの非道なやり方にクリリンと亀仙人が批難するが、ラディッツが笑みを浮かべて振り返る
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