第1話
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を死滅させることが貴様の使命だったはずだ。一体何を遊んでいた…!」
「ねえ、あんた何処の誰か知らないけど、帰って帰って!しっしっ!んもう…昼間っから酔っぱらってちゃ駄目だったら」
気の感知が出来ないクリリンは男を酔っ払いと判断して追い返そうとする。
「クリリン!近寄るなっ!!」
悟空が止めようとするが既に遅く、クリリンは弾かれてカメハウスに激突した。
「クリ…!貴様っ…!!」
悟空が男に向かって振り返った時、クリリンを弾き飛ばした物の正体が分かった。
「し、尻尾…!!」
かつての自分にあり、娘と息子に受け継がれた尻尾が男にはあった。
クリリンを吹っ飛ばした男の尻尾に悟空は驚く。
昔、修行の旅をしていた時も自分と同じ尻尾を生やした人間などどこにもいなかったからだ。
「し…尻尾だ…!こ…こいつにも尻尾が、ある…!」
「ふふふ…やっとこの俺の正体が分かったようだな…」
「正体…!?どういうことだ…!」
男の言葉に悟空は聞くが、悟空の言葉に男は表情を険しくする。
「カカロット…貴様、そんなことまで忘れてしまったのか…!?何ということだ…!おい!以前頭に強いショックを受けたことがあるか!?」
「オラはその、カカ何とか何て言うおかしな名前じゃねえぞ!孫悟空だ!!」
「質問に答えろ!幼い頃などに頭を強く打ったこととかあるのか!?」
「…ある!オラは覚えちゃいねえが、うんと小せえ頃に頭を打った…!今でも傷が残ってる…」
男の問いに悟空は古傷のある頭に触れながら肯定する。
「くそ〜!やはりそうだったか…!」
「だけどそれがどうしたって言うんだ!」
「…悟空よ…その昔、死んだ孫悟飯が言っておった…尾の生えた赤ん坊を拾ったが、性格が荒くどうにも懐こうとはせず、ほとほと困り果てていたそうじゃ…だが、ある日誤って谷に落ち、頭を強打して死にかけたが、信じられん生命力でその赤ん坊は助かったらしい。おまけにその後、性格の荒さは消え、大人しい良い子になったと言う…」
今は亡き孫悟飯老から聞いた悟空の過去を語る亀仙人。
「ちぃっ!!」
「そ、それがオラか…!?」
「…うむ…」
それを聞いた男は舌打ちし、悟空も動揺しながら亀仙人に尋ねると肯定する亀仙人は少しの沈黙の後に肯定した。
「…そ…それってどういうこと?あ…あいつ、孫君と何か関係があ…あるわけ?」
双子を庇いながら話を聞いていたブルマはあの男が何故悟空に拘るのか分からず、男を見ながら言う。
「…お、おめえ一体誰だ!何者なんだ!!」
「何もかも忘れてしまったとは、厄介な野郎だ。いいだろう思い出させてやる。これから貴様にも色々と働いてもらわねばならんからな…」
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