186 動き始める帝王
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っていいのか。招集した者の内に一人裏切り者が出てきた事が。暫くしてフローレンスはやっと目が開けられるようになった時には赤軍の人間は姿を消していた。
戦争を正義とする世界の本部。レーニンと房子の元に丸岡と政治委員の足立、吉村が瞬間移動のごとく現れた。レーニンはトランシーバーを台から外し、房子に返した。
「修、よく戻ってこれたわね。正生、和江、無事でよかったわ」
「ええ、ご迷惑をおかけしました」
「しかし、すみません。護符を奪えず・・・」
「今はいいのよ」
房子は宥めた。
「これで赤軍の欠員が戻って来たか。これで貴様らの勢力も再び万全になるな。またあの機械を持って劣勢になっている我が世界の者共に支給するのだ」
「了解しました」
房子達は退室した。
「俺のあの一言であの女も相当ショック受けてんだろうな」
「それだけで十分だったのか?」
「ああ、それに俺にもお前達と一緒になって大将だって事を解らせてやりてえんだ」
杉山さとしは思い出す。あの日、おっちょこちょいの女子の隣に住む高校生との決闘で敗れた時を。
(俺は、臆病者なんかじゃねえ!大将になってやるんだ!それで・・・)
杉山さとしが心の奥底で何を考えているのか、これだけはレーニンでも知らなかった。
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