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おっちょこちょいのかよちゃん
186 動き始める帝王
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かれるのだ。そして政治委員の足立正生と吉村和江を救出するのだ』
(了解・・・)
 丸岡は無言で返事した。その際、丸岡は認識術を己に寝ているとフローレンスに認識させた。
「・・・まさか、起きてますか?」
 フローレンスは仮に起きても狸寝入りで誤魔化すだろうと考えていた。
「起きていますのですね、そうでしょう?丸岡修さん。貴方の認識術は見破られていますよ」
 フローレンスはそれでもあえて丸岡を本部へ連れて行った。フローレンスは瞬間移動の如く本部へと戻った。そして建物内のある個室へと入る。
「ここに入れておきましょう・・・」
 フローレンスは丸岡をベッドに置いた後、部屋を去った。
(かかった・・・!!)
 丸岡は認識術を行使する。出入口の扉をすり抜けられると認識させて扉を抜けた。
「やはり、わざとここへ連れて行かれます事を図っていましたか」
 すぐ前にフローレンスが待ち伏せしていたのだった。
「ああ、そうだよ。確かに俺の術はてめえに通用しねえ。だが・・・」
 丸岡はそれでもにやりと笑う。
「その術を俺自身にかける事は無効にならねえよな?」
 丸岡は己に認識術を掛ける。すぐ目の前に囚われている二人がいて、彼らに会いに行けるという認識を自分に掛けた。
「な・・・!!」
 丸岡はいつの間にか吉村と足立の部屋へと駆け込んだ。
「足立、吉村、無事だったか」
「ええ」
「逃げるぞ」
 丸岡は認識術で先に見える廊下がすぐにレーニンや房子達のいる所に繋がるという認識を立てた。
「待ちなさい!」
 フローレンスが追う。
『丸岡修一人の力だけではないぞ』
 別の声が聞こえた。
「な、誰ですか!?その声は!?どこにいますのですか!?それとも別の場所から遠隔して話していますのですか!?」
『鋭いな。いかにもその通りだ。平和を司る世界の主の一人よ。私の力を奴等にも一部与えているのだ』
「となりますと、貴方は戦争を正義とします世界の長ですわね。名は確かレーニンといいます・・・」
『そうだ、そちらが預かっているという足立正生と吉村和江は返却させていただく』
 丸岡、足立、そして吉村が姿を消す。フローレンスが阻止を試みるも何らかの眩しい光が放たれ、フローレンスに目潰しを喰らわせた。
(しまった、あの者が動かれますなんて、しかし・・・)
 フローレンスは一つの事が引っ掛かった。開けられない目を閉じたまま敵の世界の帝王に聞く。
「貴方は偽物の護符、杖、杯で動けなくなっています筈です。それにあの機械も偽物の道具の作用で不具合も生じますようになっています筈です。なぜ、動けますのですか!?」
『それは・・・、俺が協力したからだよ』
 レーニンの声が少年の声に変わった。
「その声は・・・!!」
 フローレンスは驚愕した。そんな事があ
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