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Fate/WizarDragonknight
邪神 ガタノゾーア
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 ウィザードはすさかず、ベルトを操作。
 必殺の指輪を探り当て、右手に付けた。

『チョーイイネ キックストライク サイコー』
「だあああああああああああああああっ!」

 赤い魔力を込めた蹴り。通常の威力に加え、煉獄よりバトンタッチされた炎によりさらに威力が上がったものだった。
 それは、空中に浮かび上がったガタノゾーアの甲羅へ命中、そのまま工場の機材ごと押しつぶしていく。
 だが。

「命中が甘かった……!」

 ウィザードの自己分析を証明するように、爆炎よりまだピンピンしているガタノゾーアがその姿を現す。

「ならば、もう一度! 今度は、俺も力を貸そう!」

 煉獄もまた、これで討伐しようと、日輪刀に力を込める。
 ウィザードは頷き、再びウィザードライバーを操作した。

『ルパッチマジックタッチ ゴー ルパッチマジックタッチ ゴー』
「全集中 炎の呼吸 奥義」

 煉獄もまた、自らの日輪刀に全ての力を込める。
 構えとともに、彼の周囲には炎が満ち溢れ、ガタノゾーアの闇の霧さえも立ち消えていく。
 そして。

『チョーイイネ キックストライク サイコー』

 二度目のキックストライク。
 魔力を操作し、引力以上の力を体にかける。
 そして、煉獄が動いた。

「玖の型」

 空中にウィザードが飛ぶと同時に、煉獄の体が炎の竜巻に包まれる。
 竜巻はあたかも龍のように吠え、そのままガタノゾーアへ迫った。

「煉獄!」

 煉獄自身と同じ名前を冠する、煉獄の奥義。それは、際立った威力とともにガタノゾーアの甲羅を破壊せんとする。
 逆巻く二つの炎。それは、ウィザードの蹴りと煉獄の爆発という形となり、互いの威力を引き上げていく。

「「だあああああああああああああああああああっ!」」

 ウィザードと煉獄は、互いに声を張り上げる。
 やがて、ガタノゾーアの固い甲殻。それは、圧倒的な防御力を誇り、ウィザードと煉獄の炎さえも遮断する。
 だが、ただ一か所。ウィザーソードガンが付けた傷跡だけは、ガタノゾーアの内部まで入口を開いていた。
 ウィザードと煉獄の炎は、そこからガタノゾーアの内部に入り込む。
 そしてその瞬間、ガタノゾーアの堅牢な甲殻は、ガタノゾーアを閉じ込める棺桶となる。

「______________」

 そして。
 煉獄と、変身解除したハルトが着地すると同時に。
 世界を闇に包み込む闇は。
 二つの炎により、永遠の光の中へ突き上げられるのだった。
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