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ハッピークローバー
第八話 悪い男の見分け方その七

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「本当にね」
「友達が亡くなることは」
「一華ちゃん達にずっといて欲しいでしょ」
「当たり前じゃない」
 富美子は即座に答えた。
「高校卒業しても大学に入って」
「大学を卒業しても」
「それからもね」 
 それこそというのだ。
「ずっとね」
「そうよね、私だってよ」
「お姉ちゃんもなの」
「ずっとね」
 友達と思っている相手とはというのだ。
「一緒にいたいわ、亡くなるなんてね」 
「そうしたことは」
「もうね」
 それこそというのだ。
「お婆ちゃんになってからよ」
「その時でいいわね」
「人間何時かは死ぬから」
「絶対にね」
「命あるもの絶対に死ぬから」
「どうせ死ぬなら」
「もうそれはね」
 それこそというのだ。
「遥か未来でいいわよ」
「何十年、お婆ちゃんになってからね」
「それからでいいのよ、若くしてなんて」
「嫌よね」
「お姉ちゃんだってそうで」
 妹を見て問うた。
「富美子もでしょ」
「それはね」
「そうよ、長生きして」
「その先になの」
「わかっていいのよ、相手が友達かどうかは」
「そんなものなの」
「そうした考えもあるってわかったわ」
 富美子にビールを飲みながら話した。
「本当に」
「そうなのね」
「ええ、ただ彼氏はね」
「そういうのじゃないの」
「ええ、ただ気をつけることは」
「屑に惚れないことね」
「自分は好きでも」
 それでもというのだ。
「相手はただ利用しているだけ」
「そんなこともあるのね」
「悪質なヒモとか」
 美奈代は例えも出した。
「普通にね」
「利用しているだけね」
「そうした奴もいるのね」
「悪い奴ね」
「そこよ」 
 美奈代は赤くなってきている顔で答えた。
「世の中には悪い奴もいるのよ」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「悪い奴、屑にはよ」
「最初から惚れない」
「そう、自分が好きになっても」
 それでもというのだ。
「相手はね」
「ただ利用しているだけね」
「利用して、遊んでお金も搾り取って」
「それで飽きてお金がなくなったら」
「ポイよ」
「それで終わりね」
「自分しかない奴もいるのよ」
 所謂エゴイストという者である、エゴイストといっても色々だが中には極端にそうである輩もいるのだ。
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