暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜王国の守護神〜
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慈悲深い事で有名なアリシア女王陛下がいくらリベールを守る為とはいえ、こんな”虐殺”のようなやり方には賛同せず、カシウス中将に可能な限り他の方法を考えるように指示すると思われるのですが……」

「……確かにセドリックの言う通り、アリシア女王陛下もそうだがクローディア王太女殿下の性格も考えるとこのような惨状を作り出す事は決して望まないだろうね。」

その時ある事が気になっていたセドリックは複雑そうな表情を浮かべながらレンに訊ね、セドリックの疑問にオリヴァルト皇子は静かな表情で同意した。

「二人がカシウス中将から今回の戦争の件でエレボニアがリベールに侵略する事は避けられず、それを防ぐ為にカシウス中将が二人に黙って連合の関係者達と連絡を取り合って今行われている作戦について進めている事を教えられたのはオリヴァルト皇子達がティータ達の協力を得る為に再びリベールに訪れている間と聞いているわ。」

「そ、そんな……っ!?そんなにも前からご存じだったのに、どうして女王陛下達は殿下にその件を教えなかったんですか……!?」

レンの答えを聞いたマキアスは信じられない表情で声を上げた後レンに問いかけた。



「教える訳ないでしょう?幾ら二人にとって例えリベールを侵略するつもりでいるエレボニアの皇族の一員であるオリヴァルト皇子は信頼できる相手とはいえ、二人は”リベールの現女王とその跡継ぎ”でもあるのよ?”王とは国家の、国民達の為に時には”非情”にならなければならない”のだから、例えその方法が後世に”虐殺”と罵られようとも、王国を、そして王国の民達を守る事ができるのならば、”どちらを優先すべき”かは迷う訳にはいかないのよ?――――――ましてや”リベールは13年前の百日戦役によって多くの罪なき国民達がエレボニア帝国軍に虐殺されたという経験”もしているものねぇ?」

「”百日戦役のの二の舞を踏まない為”にも、女王陛下達もカシウス中将の忠告によって相当前からこうなる事のお覚悟をされていたという事ですか……」

「そしてお二人にとって優先すべき事柄は”お二人にとって信頼できるお相手であるオリヴァルト殿下の何としても戦争を止めて双方の被害を可能な限り抑えるという想いよりも、自国を守る事を優先したという事か”……」

「そ、それは………」

「「「………………」」」

「チッ………」

二人の疑問に静かな表情で答えたレンは意味あり気な笑みを浮かべて指摘し、レンの指摘を聞いたアルゼイド子爵とアンゼリカは重々しい様子を纏って推測を口にし、二人の話を聞いたアリサは辛そうな表情を浮かべてリベールの協力者達――――――それぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいるシェラザード、アネラス、ティータ、そして当時の出来事を思い返して舌打ちをして厳しい表情を浮かべて
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