ハーケン会戦〜王国の守護神〜
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………」
「”カシウスさんがラッセル博士にティータにだけは絶対に漏らさないように念押しした”ってどういう事なの……!?」
レンの答えを聞いたティータが呆けている中シェラザードは信じられない表情でレンに訊ねた。
「そんなの決まっているじゃない。”いずれ今の自分達を助けて欲しいって頼んでくるオリヴァルト皇子の頼みに応じたティータがその装置の情報をオリヴァルト皇子達に教える事によって何らかの形でその情報がエレボニア帝国軍にも漏洩して、今行われている作戦に支障が出てくる恐れも考えられた”からティータにだけは絶対に漏らさないでくれって念押ししたのよ♪」
「ええっ!?」
「な――――――という事はその時点でカシウス中将はオリビエがティータ君にも助けを求めてくると想定していたのか……!?」
「…………ハハ………まさか、私がティータ君達に私達を手伝って欲しい事を頼み、ティータ君達が私の頼みに応じる事まで想定していたなんて、さすがカシウスさんだね………」
レンの説明を聞いたエリオットは驚きの声を上げ、ミュラーは絶句した後信じられない表情で声を上げ、一瞬呆けたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。
「ちなみに姿を消す技術――――――要するにレン達メンフィルが結社から奪った技術に関してはレン達メンフィルがリベールに提供して、リベール――――――ラッセル博士達はその姿を消す機能を改良した上で観測機の反応を誤魔化す機能の装置の開発をしたのだけど……観測機の反応を誤魔化す機能に関してはティータとアガットなら心当たりはあるのだと思うけど?――――――何せ3年前の”クーデター”の件でも実際にその”心当たり”を使ったらしいし。」
「ク、”クーデター”の件でティータちゃんとアガット先輩が……?」
「あ………っ!そ、それってもしかしてお祖父ちゃんが開発した生体感知器の走査を妨害する導力場を発生させる装置……!?」
「情報部の連中に拉致されたラッセルの爺さんを助ける為にレイストン要塞に侵入した時に使ったあの装置か……」
レンの指摘を聞いたアネラスが困惑している中心当たりを思い出したティータは声を上げ、アガットはかつての出来事を思い返しながら呟いた。
「さ、3年前の時点でラッセル博士はそんな装置を開発していたなんて……」
「つー事は俺達もそうだがエレボニア帝国軍の連中の観測機を誤魔化したその機能はその装置の機能を改良したって所か。」
レン達の話を聞いたアリサは信じられない表情で呟き、アッシュは厳しい表情を浮かべながら推測を口にした。
「あの……アリシア女王陛下達――――――リベールの王家の方々はいつから、エレボニア帝国軍によるリベール侵攻は避けられない事をご存じだったのでしょうか?
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